2018/2/17

19c ラスム 花鳥模様・茜染め更紗  染織






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製作地 インドネシア・ジャワ島 ラスム Lasem
製作年代(推定) 19世紀後期
素材/技法 木綿、天然染料(茜) / 蝋防染(手描き及び型捺し)、媒染・茜染め
サイズ 布幅80cm、全長246cm

インドネシア・ジャワ島北岸の“ラスム(Lasem)”で手掛けられた、花鳥模様・茜染め更紗、19世紀後期のアンティークの作品です。

ラスム更紗の特徴は“赤”の染色にあり、18世紀末〜19世紀初め頃までには当時インドが専有していた高度な媒染技術による“木綿茜染め”の染色技法を会得・完成させたとされ、これを門外不出の秘技とし、アリザリン合成染料がジャワ島に流入する20世紀初め頃までは、他産地作品の染めをもあまた引き受ける“赤”染色の地として栄えました。

本更紗はラスムが茜染めの産地として繁栄していた全盛期の19cに手掛けられたモノで、手描き(トゥリス)と型捺し(チャップ)の併用により文様全体の蝋置きが行なわれるとともに、白地内部の線模様(葉脈)等については媒染(明礬)描きが多用されている点に特徴が見られ、蝋防染描き+茜媒染描きの併用技法の更紗と言うことができます。

同じカタチの葉でも、赤地に白抜きとなる部分は蝋描き、白地に赤線模様が入れられた箇所は媒染描きと巧みな技が用いられており、文様は精緻さよりも描きの勢いや流麗さを重視している点に”絵画的更紗”としての完成美が感じられ、メーンの花鳥図とともに布中央に飛翔する三羽の雀の構図等、得も言われぬ雅趣・情趣が薫ってまいります。

しかしながら本布の最大の見所は何と言っても濃厚かつ鮮やかな茜赤の”いろ”、”血のような赤”と形容されたラスム茜染め全盛期が実感される”いろ”で、茜一色染めゆえに”赤”の美しさが極まるという点に、当時の染め職人及び工房の誇りが伝わってくるように思われます。






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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 



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