2021/4/20

琉球王国 19c 木綿”白地波に桜千鳥楓模様”紅型裂  染織




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製作地 琉球王国(現日本国・沖縄県)
製作年代(推定) 19世紀前期〜半ば
素材/技法 木綿、天然顔料、中模様−中柄・白地型紙/ 型染、糊防染、両面染め
サイズ 横幅(緯)37cm、縦(経)76cm

19世紀前期〜半ばの琉球王朝期に手掛けられた木綿地「白地波に桜千鳥楓模様」紅型。中模様−中柄の白地型紙が使用され、両面染めで製作された単衣用の作品です。

波と波頭模様の中に多彩な色遣いの”桜””千鳥””楓”のモチーフが散りばめられたもので、荒々しい波が布全面を埋め尽くす絵図にも関わらず、目にしていると何とも清々しく心が晴れやかになるような思いがいたします。

波頭の色の染め分けや桜の花の意図的な色の滲ませなど、細部に美の生命が宿っております。



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2021/4/19

江戸時代中期 「連雲(霊芝雲)宝尽し文様」金襴裂  染織




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製作地(推定) 中国 清朝期
製作年代(推定) 18−19世紀初期
渡来地・使用地 日本 江戸時代中期
素材/技法 絹、箔糸(平金糸) / 繻子地・金襴、全通・全越・別絡
サイズ 幅15cm(最大部16.5cm)、長さ50cm

金茶色の絹を経、生成り(薄茶)色の絹を緯とする繻子地をベースに、金を貼った箔糸が全通・全越で織り入れられ”連雲(霊芝雲)宝尽し文様”が織り地全体に緻密かつ端整に表現されたもので、金箔糸は地組織の糸とは異なる別絡の糸で巧緻に組織されており、時代はやや下がるものの、繻子地・全通・全越の金襴織物としての格調の高さと完成美を有しております。

表具若しくは打敷解きの一部分と考察される15cm×50cmの細長の裂地で、箔糸を見ると表面の金は製作当初の半分強が残っており、ここまで金が残っている江戸中期の金襴織物はなかなか見出し難い稀少なものと言うことができます。




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2021/4/16

19c 小花紋 ペルシャ錦(ブロケード織物)裂  染織




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製作地 ペルシャ 或いは ペルシャ向けインド製
製作年代(推定) 19世紀
素材/技法 絹 / ブロケード(平地・緯紋織)
サイズ 幅(緯)28.5cm、縦(経)48cm 同サイズが2枚

19世紀にペルシャ或いはペルシャ向けにインドで手掛けられたブロケード織物裂。

織り組織(経緯)は撚絹、絵緯は不撚の多色絹を素材とする平地・緯紋織の技法による緻密なブロケード織物で、華やぎと落ち着きを兼ね備えた紅赤地に織り描かれた優美な花模様、ペルシャ宮廷やムガル宮廷で好まれた傾きを加えた”小花紋”の連続模様に固有の気品と格調高い様式美が濃密に薫ってまいります。




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2021/4/13

ミャンマーに生活する人々の平安を祈りながら  




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(写真 ミャンマー・マンダレー管区 マンダレーにて)

2021/4/10

日本・京都 17c 舶載白綸子地絞り染め着物裂  染織




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製作地 日本 京都 ※白綸子は中国からの舶載品
製作年代(推定) 17世紀(〜18世紀初頭) 江戸時代初期
素材/技法 絹、天然染料 / 綸子、縫い絞り、疋田絞り
サイズ 横17.5cm、縦29cm

室町末〜桃山期の「辻が花」の残り香が色濃く感じられる”縫い締め絞り”の染め分け、上質な生糸遣いで”卍繋ぎ”に様々な意匠の”花模様”が繻子裏組織で緻密に織り表わされた”紗綾型綸子”の「唐船舶載絹織物」、江戸時代初期の染織に固有の精神性の深みに惹き込まれる絞り染め着物裂です。

紅花染めの紅に黄染料(キハダや梔子)を交色し華やぎ感を加えた”猩々緋(しょうじょうひ)”、落ち着いたマットな色味の”檳榔樹黒”との色コントラストが何とも秀逸で、糸・織り・染めの意匠全体から中国・日本双方の職人手仕事の技巧の完成美・格調美が薫ってまいります。

三百余年を遡る江戸初期の貴重な伝世古裂、時代の色香に惹き込まれる一枚です。




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2021/4/7

日本・兵庫 19c後〜20c初 木綿縞”佐治木綿(縞貫)”裂  染織




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製作地 日本 兵庫県丹波市(丹波国佐治村) 
製作年代(推定) 19世紀後期〜20世紀初頭 江戸時代末〜明治時代
素材/技法 木綿、天然染料 / 平地、縞格子
サイズ 幅(緯)33cm、長さ(経)65cm

緻密で端整な織りながら、布のどの部位を目にしても一糸一糸に表情の豊かさと滋味が感じられる、江戸末〜明治期の「佐治木綿(縞貫)」、糸・染め・織りに高度な技巧と精神性が加えられた様子が伺える一枚です。

本布は絹(つまみ糸)は配されず、緯糸のすべてに手紡ぎ感の強い木綿糸が用いられている点に固有の特徴及び特殊性が見られます。

素材を木綿のみとした理由は定かではありませんが、蒲団表として使用された形跡(布片面に色褪せがみられる)から、布の強度と肌触り(柔らか味)等を重視する中で、画像でも確認できるような細太織り交ぜた不均質な手紡ぎ木綿を織り全面に敢えて用いた可能性を指摘できます。




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2021/4/4

日本・東北 19c後 木綿”唐草&鱗模様”筒描馬掛け布  染織




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製作地 日本・東北地方
製作年代(推定) 19世紀後期 明治時代
素材/技法 木綿、天然染料、天然顔料 / 筒描、摺り込み
サイズ 横幅(上辺)178cm・(下辺)89cm、縦52cm

東北地方は南部(青森・岩手)の“南部駒”、最上(山形)の”小国駒”を筆頭に名馬の産地を数多擁するとともに、古来より馬に纏わる習俗・伝承が豊富で、農耕馬・荷役馬への愛情深く、オシラサマなど馬への信仰が篤かった土地柄となります。

この馬掛け布は婚礼時や祝祭時に馬を所有する商家や富裕農家が紺屋への特別な発注で仕立てる伝統を有したもの、本品は手紡ぎ・手織りの木綿を台布に手描き・手染めの“筒描”の技法により意匠付けがなされた作品で、渦巻き状の”唐草”と小さな三角形が連なる”鱗”の吉祥・守護模様が、”源氏車”の家紋と”檪木”の家名及び”踏馬御免”の常套句とともに多彩かつ力強い意匠で染め表されております。

取り分け流麗で生き生きとした生命感を薫らせる”唐草模様”と藍濃淡を加えると5色で染め表された”鱗模様”のコンビネーションが秀逸で、描き線と染め色の随所から江戸職人直系の卓越した仕事ぶりを感じることができます。

明治期の未だ馬が農耕の場面で日常的に活躍していた時代の馬掛け布であり、馬に対する並々ならぬ想いが伝わる、古き良き日本の地方染織の逸品です。



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2021/4/1

琉球王国 19c 木綿”白地稲妻に短冊菊楓模様”紅型裂  染織




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製作地 琉球王国(現日本国・沖縄県)
製作年代(推定) 19世紀前期〜半ば
素材/技法 木綿、天然顔料 / 型染、糊防染、片面染め
サイズ 横幅(緯)39cm、長さ(経)48cm

稲妻模様の中に多彩かつ緻密な絵柄構成の”短冊”と大輪の”菊”及び”楓”が散りばめられた、見応え溢れる琉球王朝期の紅型裂です。

中手模様の型紙を用い稲妻模様が滑らかに繋がるよう巧みに染め描かれており、華やかながらも落ち着きのある天然顔料の色味にも王朝期古紅型ならではの格調の高さが感じられます。

特筆すべきは、横幅(緯)39cm×長さ(経)48cmの大判裂で両耳が整い、糸・布・色彩の状態も極めて良好である点で、現在では早々見出し難い資料的に貴重な一枚と言うことができます。



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