2021/2/5

日本 17−18c ”インド更紗写し”和更紗裂(包裂)  染織



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製作地 日本 ※地域不詳
製作年代(推定) 17世紀後期−18世紀前期 江戸時代初中期 ※木札は後年付されたもの
素材/技法 木綿(国産木綿)、天然顔料(弁柄) / 型染、摺り込み
サイズ 約24cm×約26cm

17世紀後期〜18世紀前期の日本で手掛けられた和更紗裂。

一見すると古渡りの”鬼手木綿・茜染めインド更紗”と見紛うばかりの表情と雰囲気を纏っており、実際に茶の湯の包裂として用いられたことを鑑みると、当初から”インド更紗写し”に意味をもたせて製作・使用されたことが想像される江戸時代初中期の作品です。

古渡りインド更紗のデザインが元となる”六宝繋ぎ花模様”の小紋柄を、同じくインド更紗の茜染めを模した”弁柄(べんがら)”による色づけで再現したもので、当時の国産木綿手紡ぎ糸の粗い風合いがインドから舶載された”鬼手木綿”と相似することをあわせ、茶人等の数寄者がこの種の技術的に未完ながらも枯淡な味わいのある和製更紗を好んだものとも推察できます。

付された木札には”古信楽輪蓋置(わのふたおき)”と記されており、筒型の焼き物を長年包んできたことによるものか、布にはかなりのたわみ・ゆがみが加わっております。

経年・使用による褐色や変形、さらには傷さえもこの包裂の味わいを高めているようにも感じられ、本布を通して様々な視点から時代染織の魅力を再発見できるように思われます。

インド更紗を志向した国産木綿遣い初期和更紗、時代の浪漫に惹き込まれる一枚です。


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     ●参考画像
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     古渡りインド更紗 浅黄華六方(六宝繋ぎ花模様)
     更紗手鑑「古雅佐羅紗帖」収蔵
      ※上画像は平凡社刊「別冊太陽 更紗」より転載いたしております





●本記事内容に関する参考(推奨)文献



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