2021/2/13

日本・東北 19c後〜20c初 木綿”波に兎模様”筒描馬掛け布  染織




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製作地 日本・東北地方
製作年代(推定) 19世紀後期−20世紀初頭 江戸時代末〜明治時代
素材/技法 木綿、天然染料、顔料 / 筒描、摺り込み
サイズ 幅35cm、長さ202cm

日本の東北地方で19世紀後期〜20世紀初頭の江戸時代末から明治時代に手掛けられた、木綿”波に兎模様”筒描馬掛け布。

東北地方は南部(青森・岩手)の“南部駒”、最上(山形)の”小国駒”を筆頭に名馬の産地を数多擁するとともに、古来より馬に纏わる習俗・伝承が豊富で、農耕馬・荷役馬への愛情深く、オシラサマなど馬への信仰が篤かった土地柄となります。

この馬掛け布は婚礼時や祝祭時に馬を所有する商家や富裕農家が紺屋への特別な発注で仕立てる伝統を有したもの、本品は手紡ぎ・手織りの木綿を台布に手描き・手染めの“筒描き”の技法により意匠付けがなされた作品で、豊穣・飛躍を象徴する”波に兎”の吉祥模様 が、”鷹の羽紋”の家紋及び”踏馬御免”の常套句とともに躍動感溢れる姿で染め表されております。

“馬掛け布”は装飾する部位により形状・サイズが異なりますが、幅35cm・長さ202cmの一枚布で中央付近に紐を通すための一対の乳(ち)が付され中央に家紋が配された本布は、腰部に掛けて使用されたものと推察されます。

ふっくらした体躯で紅花染めと思われる和らぎある桜色でほんのりと色づけされた兎の姿が何とも可憐で愛らしく、波模様を交えた明瞭で生き生きとした意匠表情に目と心を奪われる一枚です。




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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
  



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