2021/4/7
日本・兵庫 19c後〜20c初 木綿縞”佐治木綿(縞貫)”裂 染織

製作地 日本 兵庫県丹波市(丹波国佐治村)
製作年代(推定) 19世紀後期〜20世紀初頭 江戸時代末〜明治時代
素材/技法 木綿、天然染料 / 平地、縞格子
サイズ 幅(緯)33cm、長さ(経)65cm
緻密で端整な織りながら、布のどの部位を目にしても一糸一糸に表情の豊かさと滋味が感じられる、江戸末〜明治期の「佐治木綿(縞貫)」、糸・染め・織りに高度な技巧と精神性が加えられた様子が伺える一枚です。
本布は絹(つまみ糸)は配されず、緯糸のすべてに手紡ぎ感の強い木綿糸が用いられている点に固有の特徴及び特殊性が見られます。
素材を木綿のみとした理由は定かではありませんが、蒲団表として使用された形跡(布片面に色褪せがみられる)から、布の強度と肌触り(柔らか味)等を重視する中で、画像でも確認できるような細太織り交ぜた不均質な手紡ぎ木綿を織り全面に敢えて用いた可能性を指摘できます。







●本記事内容に関する参考(推奨)文献
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