2021/1/8

ガンダーラの地で  旅の一場面



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(写真 パキスタン・カイバルパクトゥンクワ州 ペシャワールにて)

2021/1/6

19cシャム渡り 色絵磁器”ベンジャロン”碗  古陶磁



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製作地 中国・江西省 景徳鎮 Jingdezhen ※上絵付け及び錦窯焼成は広州の可能性あり
製作年代(推定) 19世紀初頭
渡来地・使用地 シャム王国 チャクリー王朝期
素材/技法 白磁胎、五彩(上絵付け)、金属製の覆輪(※後年付されたと推察されるもの)
サイズ 口径11.5cm、高さ6.0cm、重さ184g

この色絵磁器”ベンジャロン(Bencharong)”は、大航海時代の到来・陸海交易路の発達をもとに海外との交易により国の繁栄を築き上げ4百余年にわたる覇権を維持した“アユタヤ王朝(1351年〜1767年)”が、当時高度な製陶技術で世界をリードしていた中国に発注し製作が始まったもので、“ベンジャロン”の名称は中国名の”五彩”がサンスクリット語に訳されたものとなります。

19世紀の早い時期に景徳鎮で製作されたと考察される本品は”初期ベンジャロン”に分類される上手物で、仏教・ヒンドゥの神話に由来する”天人テパノン(thepanom)””半人半獣の守護神ノラシンハ(Norasingh)”を主要モチーフに、多様な火焔状・花状モチーフにより器全体が繊細かつ華やかに彩られたもの、シャム王国オリジナルと考察されるデザインのひとつで、この系統の作品は宮廷儀礼・宗教儀式の際に用いられるとともに来賓への贈呈物とされたことが知られます。

上質な素材と高度な製陶技術を駆使した上絵付けの巧緻な完成美が見事、シャム更紗(シャムロ染め)の意匠とも繋がるシャム王国固有の仏教美術の格調の高さ、作品から溢れる芳醇な香り・濃密な精神性に惹き込まれる一品です。


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●本記事内容に関する参考(推奨)文献

2021/1/4

17−18c日本向け 古渡りインド更紗裂 袴腰手  染織



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製作地 インド ※地域不詳
製作年代(推定) 17−18世紀
渡来地・使用地 日本 江戸時代初中期
素材/技法 木綿、天然染料 / 手描き(カラムカリ)、媒染、片面染め
サイズ @上:横8.0cm、縦6.5cm、A下:横9.0cm、縦6.5cm

インドで手掛けられ、江戸時代初中期17〜18世紀の日本にもたらされた古渡りインド更紗裂。

大航海時代の17−18世紀、日本にもたらされ大名・茶人・富裕商人等が愛玩・使用したインド更紗の中には、日本人の嗜好が色濃く反映された”日本向け古渡り”と分類されるデザイン様式のインド更紗が存在することが確認されております。

白地に茜の明礬媒染(赤)と鉄漿媒染(黒)で模様の輪郭線が手描きされ、茜と藍で色づけされた小気味よいパターンの花入り幾何学模様が印象的な本インド更紗裂は、明らかに日本好みの意匠として手掛けられた一群のインド更紗と指摘できるもので、近似するデザインのものを江戸期製作の著名な”更紗裂帖(手鑑)”や博物館所蔵品のうちに目にすることができます。

台形のパーツが幾何学模様を構成するこの古渡りインド更紗は、当時から数寄者の間で”袴腰手(はかまごしで)”と呼称されており、”袴腰”が茶の湯と縁が深いこともあわせ、大切に保存継承されてきたこの小さな断片からも裂愛好の遺伝子を感じとることができるように思います。

裂の全体及び細部をじっくりと目にしていると、壮大な宇宙観が眼前にひろがっていくような、日本古渡りインド更紗固有のスケール感と格調の高さに惹き込まれる一枚です。


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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
   

2021/1/2

18cシャム王国向け 古渡りインド更紗裂 仏手  染織



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製作地 インド南東部 コロマンデル海岸エリア Coromandel coast
製作年代(推定) 18世紀初中期
渡来地・使用地 シャム王国 アユタヤ王朝期
素材/技法 木綿、天然染料 / 手描き(カラムカリ)、媒染、防染、片面染め
サイズ 横24.3cm、縦15.2cm

インドで手掛けられ、アユタヤ王朝期18世紀のシャム王国(タイ)にもたらされた宮廷儀礼用布としての古渡りインド更紗裂。

”菩薩(天人テパノン)”が描かれた”仏手(ほとけで)”の呼称で知られる種類のインド更紗で、シャム王国でデザインされインド南東部コロマンデル海岸エリアで製作された特注のもの、高度な技術を有する絵付け・染め職人が製作にあたっており、海洋交易により世界各所にもたらされた(古渡り)インド更紗の中でも取り分け技術・意匠の完成度の高さで定評があり、当時の日本では”シャム更紗(シャムロ染め)”の名でその仏教的意匠が珍重され、大名・富裕商人・茶人等が愛好した様子が伝わるところとなります。

本裂は多層のボーダー柄を有する大判儀礼用布のエンドボーダーの一部分と推定されるもので、花繋ぎ模様が配された細幅ボーダーに上下を挟まれ、約10cmの太幅ボーダー(本裂における本体)に黄染めを背景にシャム更紗特有のデザイン構成による模様が染め描かれております。

とくに目を惹かれるのが大振りに描かれた龍、仏法・王国を守護する蛇龍神”ナーガ”の躍動感溢れる姿ですが、仏手の呼称の由来である”菩薩(天人テパノン)”、仏教に縁の吉祥の動物”鹿””うさぎ”の具象模様が同時に収まっている点、裂のプロポーションと色柄のバランスが整っている点で、本布には尽きせぬ魅力が感じられます。

歴史の浪漫を薫らせる古渡り期インド更紗の逸品裂です。


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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 

2021/1/1

祝 2021年 令和3年  




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(写真 ミャンマー・ヤンゴンにて)

2020/12/31

新しい年が平安に向かうことを祈ります  



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(写真 インドネシア・スラウェシ島 タナ・トラジャにて)

2020/12/1

いつかの旅  旅の一場面




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(写真 カンボジア・シェムリアップ州にて)

2020/9/1

いつかの旅  旅の一場面




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(写真 ミャンマー・マンダレー地方域 バガン近郊にて)

2020/6/1

いつかの旅  旅の一場面




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(写真 ベトナム・ラオカイ省にて)

2020/3/1

いつかの旅  旅の一場面




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(写真 インド・グジャラート州 カッチ地方にて)


2019/12/10

朝市の空気とかおり  旅の一場面




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(写真 ベトナム・ラオカイ省 サパにて)

2019/12/1

朝市の空気とかおり  旅の一場面




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(写真 インド ジャンムー・カシュミール州 シュリーナガルにて)

2019/10/11

取り壊し直前の古民家で  旅の一場面




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(写真 タイ バンコク近郊にて)

2019/5/1

令和初日に眼にした印象的な一枚  




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●ビーカーネール派 ラージプト宮廷絵画


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(写真 日本・東京都 台東区上野にて)

2019/4/7

春の日に  日常風景




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(写真 日本・東京都 荒川区にて)



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