2011/6/25

端縫い(はぬい)・衣裳  民俗衣装



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製作地 日本・東北地方 秋田県  製作年代 20世紀前期(大正時代〜昭和初期)
※素材(布)の一部は製作年代より古い時代のもの
素材 型染め、綸子、縮緬、紫根染め・紅花染め等の平絹


代々家に大切に受け継がれた着物の解き裂を用い、多彩な布合わせで縫い仕立てられる”端縫い(はぬい)”は、秋田県南部の羽後町に伝わる”西馬音内の盆踊”の衣裳として知られます。

自分好みに意匠を凝らした、世界に一つの美しい”端縫い”を着て踊ることは、この土地の女性の幼少からの憧れであり、布は左右対称に接ぎ合わされる等の約束事に従いながらも、個性溢れる配色・布遣いの作品が生み出されてきました。

祖霊を供養する盂蘭盆に由来する行事である”盆踊り”で、代々受け継がれた布々で縫い仕立てられた衣裳を纏って踊ることは、象徴的な意味合いがあるのかもしれません。





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2011/6/5

庄内地方 橇曳き用の袖無し衣装  民俗衣装



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製作地 日本・山形県 庄内地方  製作年代 19世紀後半〜20世紀初頭


庄内地方には「橇曳き・袖無し」と呼ばれる、この土地固有の伝統衣装があります(ありました)。まだ雪の残る春先に、橇(そり)に堆肥等を載せて田んぼまで運ぶ際に着用した衣装です。

麻や木綿の藍布と縞布を用い、女性の手による縫い刺しでつくられた手仕事の衣装であり、橇を曳くために擦れる部分は、丹念な刺し子で補強がなされました。古い袖無しを見ると、橇を曳いた痕がキズとして残っていたり、充て布による補修がなされている場合があります(下画像参照)。

高度経済成長期、農業の近代化とともに雪上”肥曳き”の習慣は失われ、それとともに、この「橇曳き・袖無し」も役目を終えて姿を消してゆきました。



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橇曳きの際に付いたキズと充て布が見られる作品


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脇部に菱文として刺された補強の刺し子(庄内刺し子)




(参考画像)
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20世紀半ば頃の春先の”雪上肥曳き”の場面


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刺し子の別布を用いた”橇曳き・袖無し”衣装



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