Bem vindos ao site da Fadista Kumiko               Kumiko Tsumori                                                                               em Português

2005/6/15


 残り12日間となった。早いなあ。今日のパレイラ先生は「もう寂しい」を繰り返す。「お前たちここに残ってファドで暮らせ。できるから。」と。切ないけど嬉しい。こっちまで寂しくなってくる。ベンタさんも「あかねは帰ったらポルトガル語を話す機会がへるから、常にファドを聴いて歌って忘れないようにしなさい。」と帰国後の話。こういう時間ってあっという間に流れていく。ギターのギリェルメさん、男性ファディスタのシーコ、ポルトガルギターのカルロスさん、オーナーのドナ・リナ、ボーイさんたち、みんなと仲良くなれてきたと思ったら、もうすぐ帰国という状態。
 だから、今日からは余計に無駄に過ごせない。お店で結構な量を聴いているので、だいたいのメロディーは頭に入っている。そこで、毎日一曲見てもらえるよう今日からは新曲週間。
 今日はベンタさんのよく歌うムジカードを見てもらった。基本ラインはOKが出た。明日からはカスティーソに本格的にとりかかる。前半で集めた音源や教えてもらった歌詞を存分に生かす。その後中部屋で歌うことに。日本人のご家族が一組いらっしゃった。日本人が弾いているし歌うしでびっくりしたそうです。「実地研修中です」と説明。さて、明日は観光せずに練習です。
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(世界遺産、ジェロニモス修道院のキリスト像)

2005/6/14


 どんな声の使い方をするか・・・、ということにひっかかった。しゃべりの声に近い声で歌いたい欲求に最近かられたせいか、今までの声の使い方に疑問を持つ。つくった声が感動を呼べるのか、じゃあファルセットは否定するのか!?などなど、頭の中めちゃくちゃ。
 ファドに関しては日本の声楽と同じに考えてはいけない。ラテン語でしか使わない歌の筋肉がある。歌う際にもこれは重要。母音言語と子音言語のちがいだ。こっちにきてポルトガル語をしゃべり始めてよくわかった。クラシックやミュージカルをやってきた私にはぶつかるべき壁。言葉が消化され始めた分、これについては嬉しい到達といってもいいのだが、苦しんだ。文章では誤解を招きかねないので、苦しんでますーとだけご報告します。クラシックを否定するわけではないのです。私の個性とファドの真髄をあわせもつ声はどんなものか、どんな歌い方がいいのか・・・、そこについて考えました。
 いくつかの選択肢はありましたが妥協はしたくなかったのでどん詰まり状態に昼頃おちいりました。
 寮でエスキーナと練習。いろいろ試す。何か見えてきたけど、見えれば見えるほど、疑問もみえる。結論は出たが、できるのか・・・という不安もある。しかも今晩から水谷さんがポルトガルを離れるのでエスキーナの二人とそろって練習は日本についてから。「かわってみせますから」と約束して別れる。
 
 月本さんとパテオへ。アントニオ・パレイラ氏のワンポイントアドバイスを受けつつ、昼間に出た結論を練習しながら試す。なんとかなりそう。
 お客様の前で今日は二曲歌えることとなった。先ほど練習した曲をやる。声についての結果も出た。かなりいい方向へ転じた。アントニオ・パレイラ氏からは「何をうたっているか全部わかった。よかったぞ。」とOKをもらう。
 終了後の食事中にベンタさんが「しゃべる言葉が随分はっきりしてきたね。」と言ってくれた。歌う時の厳しいアドバイスもいただく。何かがわかると、それに比例して次なる課題が倍で見えてくる。苦しいんでいるけれど、ポルトガルに来て半月でいいところまで到達していると思う。
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(若手ファディスタのりアナと)

2005/6/13


 今日は寮生のスペイン人のヴェロニカ一家とアルファマへ。ファドが大好きで、アルファマのファド・ヴァディオ(お客がどんどん歌う)でよく歌う彼女。スペインから来ている両親とパテオに行きたいとのことだったが、今日はパテオはお休みなので、みんなでアルファマへ。閉まっていたり満席だったりでいろいろまわって、Gutarras de Lisboaという新しいプロフェッショナルのお店へ。
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 店内やサービスはとても感じがいい。トイレも綺麗。ちゃんと一人一人使えるようタオルが置いてある。間接照明もいい感じ。食事も薄味で日本人好みだった。

 ファドは歌手はいまいちだったけれど、ギターが上手かった。昔ながらのファド弾きの世界、私はとっても好きだった。歌手に曲名を聞きにいったら、話の流れで歌わせてもらえることに。特訓したばかりの曲を歌う。大好きな一曲。ギターラの音が本当に心地いい。導いてくれるし、世界を共有できる感覚が音からわかる。いままでになかった歌になった。
 実はポルトガルギターの方は1993年にアマリアと一緒に来日しているルイス・リベイロさん。ちょっとした大物と共演させていただきました。
 でも、よく考えてみたら、いつも教えてくれるアントニオ・パレイラ氏もアマリアとやっていた人。えらそうじゃないから忘れちゃうんですけど大物です!
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(ルイスさんと歌う。左がルイスさん。中央は私、暗い・・・。)

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(ヴェロニカと。アマリアが大好きな彼女。)

 帰りにファド博物館で弾いていたりカルドとばったり。続いて福田官房長官似の弾き語りファド歌手ルイス・トマールとばったり。アルファマってこんなもの、狭い。しっかり顔も覚えてもらいました。嬉しいばったりです。

2005/6/13

おまけレポート サント・アントー二オ祭 パレード  2005年6月リスボン日記

 リベルダーデ大通り(自由の道の意味)でおこなわれたパレードをご紹介。写真のぶれはご容赦ください〜。

 23時ごろからスタート。長いとおりにはスタンドが10箇所ほど設置され、座って見られるようになっている。パレードは基本的に通りを下りながらスタンド前で止まってパフォーマンスをする。基本的には振り付けというより隊形移動で見せていくパフォーマンス。二拍子で女性は腰を振って大きなドレスを揺らします。
 こんなにリスボンには人がいたんだ!というくらい人が溢れ返っての盛り上がり。しかしながら、やはり日本よりは少ない。

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(鹿糠さんとパレードを待つ)

1.アルファマ地区
 残念ながら到着したときには通り過ぎてしまっていて見られませんでした。

2.カステロ地区
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 このおかげで謎が解けた。最近出店で小さな鉢植えがよく売られている。祭り時によく見る正直ちゃっちい感じの鉢植え。小さな木が一つだけ。この地区はその鉢植えのオブジェを抱えて登場。鉢植えは縁起物のようだ。

3.センテナリオ地区
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 赤と基調とした衣裳で登場。

4.グラサ地区
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 仮面舞踏会のような雰囲気でした。

5.バイロ・アルト地区
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 それぞれのボードの裏にバイロ・アルト名物の写真がはってある。ポルトガルギターにグロリア線のケーブルカーに展望台。

6.アルト・ド・ピナ地区
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 見えづらくてごめんなさい。「アマデウス」!?と思っちゃうくらいみんな白いカツラ姿。若者が多い地区で,ちょっと悪ふざけが・・・。

7.サン・ヴィンセンテ地区
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 ここにも鉢植えが登場していました。

8.カンポ・リデ地区
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 この地区はゆっくり進んできました。後ろがつかえてましたが気にしません(笑)。ピンクを基調とした衣裳。女性の踊りは腰を振ることが基本。大きなふくらみのペチコートなので、その降り方は予想以上にハードでした。

9.ビカ地区
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 海をテーマにしたパフォーマンスのようでした。私に見る場所を譲ってくれたご夫妻が「ここの地区はいつも上手」と言っていました。たしかにまとまっていました。全員がひざを着いてポーズをとると歓声と大拍手。正直あんまりたいしたことはしてないのですが、それは関係ないのがポルトガルっぽい。

10.マドラゴア地区
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 この地区はとってもおもしろかった。みんな裸足。基本的に音楽はファドと同じ二拍子なんですが、この地区は途中8分の6拍子になってワルツを踊りだす。これがとってもキュート。かざりは貝に大きな真珠がのったもの、こちらも海がテーマのよう。

11.オリヴァイス地区
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 こちらの衣裳は素敵でした。カーネーションがテーマ。白と緑と赤の衣裳と飾り。大きなカーネーションがとってもいい。

12.ベアト地区
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 ここは女性のスカートが突然カラーチェンジするパフォーマンスを披露。写真はチェンジ後。チェンジ前は一人目がオレンジ、二人目が緑、三人目が黄色というように三種類の色順に並んで登場。隊形変化中にスカートをチェンジ。綺麗でした。

13.ルイマール地区
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 最後の地区がこちら,ファドを思わせる飾り。この飾りの裏側には酔っ払いの男の飾りが。おもしろい。女性の肩には黒ショールがついていた。

 計13地区の競演でした。小さい子供も出演してのお祭り騒ぎ。イベント的な祭りがこっちの大通りで、実際はアルファマが大フィーバー。教会やバーのあるアルファマは人でごった返していました。ファドはやってませんでした。朝までこの騒ぎは続きそうでした。皆さんも是非リスボンでビールといわしでお祭りに酔いしれてください。 

2005/6/12


 お昼にアズレージョ美術館へ。ファド博物館より西へ一人で行くのは初めて。ちょっと冒険気分でウキウキ。途中で窓から外を眺めていたおばちゃんに道を聞く。窓枠には猫が上品に座っていた。
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 美術館内で日本語でイタリア人に話し掛けられる。日本でもよく人に道を聞かれたりするが、海外でもやたら話し掛けられる。そういう顔らしい。

 昼食後にエドワルド7世公園へ。坂道がずっとブックフェアになっていて、出店の本屋だらけ。おもしろい。途中で、子供用の文法本と絵本を買う。勉強にはちょうどいい。
 
 夜はお祭りへ。リベルダーデ大通りのパレードへいざ出陣。お祭りだから着物ででかける。目立ちまくり。
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(寮生たちと。隣がスペイン人のマリオ)

 リスボン内の地区がそれぞれパフォーマンスをしていくパレード。日本と違い、とろとろと進む。後ろがつかえようと関係ない。スタートは23時。夜更かしポルトガル人ならでは。必ず各グループにブラスバンドがついて、それに合わせて出演者たちが歌う。途中ファドと同じメロディーも聞こえてくる。その地域の歌をファドにしたのかもしれない。いろんなルーツが見えてきておもしろかった。

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(みんな動くのでぶれちゃいましたが、オリヴァイス地区のパレード。カーネイションをモチーフにした飾りと衣裳。)

2005/6/11

二度はずれ  2005年6月リスボン日記

 今日は練習中心にすごす。起きてからポルトガル語を勉強して朝兼昼ご飯をとる。そのあとはメトロノーム片手に言葉の乗せかたを研究。月本さんにチェックしてもらう。
 朝からトマールへ行っていた水谷さんと月本さんと3人でセ大聖堂へ。途中でマリア・マダレナ教会があいていたので寄り道。
 セ大聖堂はというと、カメラと照明機材でとんでもないことになっていた。明日のミサの中継用だと思うが、雰囲気も何もあったもんじゃない。3日くらい前に来たときは、学生の卒業式か何かで入りにくかった。今回は入れたものの、うーん、納得いかず。三度目の正直にかける。

 夜はまたパテオへ。都合上私と月本さんのみで向かう。街がどんどんお祭りに染まっていく。楽しみになってきた。

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(師匠と弟子、あわせ中)
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(月本さんお仕事中)
 今日は段取り上私は歌わず。合間にギリェルメさんに伴奏してもらって一曲練習。発音まで教えてくれた。突然「禁じられた遊び」を弾き始める彼が好きです。二年前にやってきたある日本人ギター弾きにおそわったそうな。
 本日は歌詞を二曲分手に入れた。寮に帰って清書します。ポルトガル人はなぜか字が雑。読めない・・・。頑張れ私。

2005/6/10


 今日はアントニオ・パレイラ氏が昼間にわざわざ時間を作ってレッスンをしてくれた。ファド博物館のレッスン室で発音確認とアクセントのはめ込みを確認する。途中、ポルトガル語もたくさん教えてくれる。3曲みっちりとチェックをいれてもらう。
 
 ストレスがたまってきている。何かというと、自由に歌えないこと。気持ちとメロディー重視だと発音やポルトガル語のリズムがむちゃくちゃになる。今は、言葉の壁に直面しているので「綺麗な声で美しく」ということはできい、・・・というより、しない。基本をたたきこむまで勝手な歌い方は禁止。だからすごくフラストレイション・・・。フレーズを当てこんでいくことが最重要課題。我慢我慢の日々。今日は少し外れたい気持ちがあったけど、それじゃあポルトガルにまで来た意味がないので押さえ込む。

 夜は先生の息子、天才リカルドの卒業演奏会がファド博物館で開かれるので聴きに行った。巧みに音を操る彼のギターはおもしろい。音が若い青年の心そのものでもあるので新鮮。それでいて技術がすごい。圧巻。
 客席で、開演前に流れていたCDにあわせて小さく歌っていたら、ウェイターのおじさんが「歌えるのか?」と聞いてきた。「ファド歌ってます」と答えてそのまま演奏をきいていたら、司会者のおじさんがこちらにやってきて「歌う?」と聞いてきた。あのウェイターさんが言ってくれたようだった。もちろん歌う。レッスン直後だったので、いつもよりはリラックスできた。

 今回はベース付での伴奏で、マイクで歌う。基礎重視とはいえ聴いている人がいるわけだから、気持ちもいれて、かつ発音に細心の注意をはらって歌った。一曲入魂。エネルギーがすごくいる。でも楽しかった、反応もよかった。何を言っているかわかるか心配だったので、歌い終わってからウェイターのおじさんに聞いてみたところ「ちゃんとわかったよ」とのこと。練習の成果は確実にでている。味や、声のこととかもきになるけど、まずクリアーしたい発音作業に専念して正解だったようだ。それでも気持ちと一致する瞬間も生まれてきているから、あと一週間くらいこの作業をつづけていれば、いい歌がうたえる気がする。我慢我慢。
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