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2005/6/7

ここはファドを愛する者しか入れない  2005年6月リスボン日記

 今日はアルファマの名店「Fado maior」へ。ファディスタのジュリエッタ・カステロさんのお店。旦那さんのルイスさんはファドを心から愛する人。ファド博物館の展示品の数多くが彼のコレクションだったもの。ファド界じゃ有名な方。
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 昨日の「O faia」はバカンスシーズンのせいか観光客重視。ファドが始まってもうるさいお客を静かにさせないし態度も悪かった。レニータ・ジェンティルの歌はさすがだったけど、トップのお店がこんなことでいいのかというのが正直なところだった。「やはり冬のほうがファドはいい」という意見が飛び交った。
 逆にこのお店はそれを絶対にしない。騒ぎそうなお客は追い返すし、心からファドを愛するルイスさんとジュリエッタさんたちの心づくしのもてなしがある。今日は私はここでうまれかわれるほどのもてなしをうけた。

 ここでは二曲歌うこととなった。
 その後、夜はふけてお客は私たちだけになった。ギタリストたちともうちとけて、更にセッションが始まる。ここはカスティーソをこよなく愛するお店。カスティーソを多く歌う私にジュリエッタさんたちはとことんつきあってカスティーソの魂を教えてくれた。日本じゃわからなかった境地!高度な要求もされた、でもそれが逆に嬉しかった。ここ一週間の間、アントニオ・パレイラ氏、マリア・ベンタさんをはじめたくさんの現地のアーティストがくれたたくさんのファドの心と、日本から続けていたエスキーナとの模索が一気に花開いた。何かが音をたてて崩れていった。涙が止まらなかった。はっきりつかめたものがあった。「私の心がメロディーをつくる」、そんなファドの心をもらった。ファド・カスティーソには伴奏の基本コード進行とおおまかなメロディーしか決まっていない。そのことは知っていたけど、その理由が今日はっきりとわかった。なぜなら、歌い手がその瞬間に作り出すからだ。
 ギタリストたちがエンドレスでFado das horasの伴奏をひいてくれた。ジュリエッタさんたち掛け合いながらどんどんメロディーをつくっていく。私も入り込んで歌う。なんて自由でなんて魂に響くこの音楽!たまらなかった。
 帰りにジュリエッタさんが「Parabéns」と言ってくれた。ファディスタ同士じゃなきゃわからないこの言葉。私にとって今日は忘れられない誕生日となった。
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(ファドを語る歌。アルファマで歌うとたまらない。)
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(歌詞を教えてくれるジュリエッタさん)
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(ルイスさんと)



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