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2006/1/31

Fado Maior  2006年2月リスボン日記

2月1日(火)晴れ

 今日も、いや、今回も「Fado Maior」は大きな財産を、素晴らしいファドの息吹を私に与えてくれました。大好きなファディスタ・ジュリエッタさんに本当に感謝します。

 約束のとおり今日はFado Maiorへ行きました。先週うかがった時に会えなかったジュリエッタさんに再会しました。ギュッと抱きしめてもらった時はちょっとウルウルしてしまいました。
「元気だった?ほら、そこに(お店の壁に)あなたの写真貼ってあるわよ、他のみんなも元気?」
 いつもどおりの明るさと大きな心で彼女は迎えてくれました。
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(こちらのお料理は格別ですよ。今日のスープはSopa de Legumes。野菜スープです。Bacalhau á Brásという干しダラとじゃがいもと玉ねぎ・卵の炒め物も注文したとことろ、大盛にしてくれました☆こちらも他のお店より味がいいです。)

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(主人のルイスさんとビオラのアウグストさん。)

 昨日会ったビオラのアンドレイは今日はマイオール以外のお店で仕事だそうです。一つのお店に何人かギタリストがいるというのもありますが、リスボンのギタリストは横のつながりがしっかりしていて、ピンチヒッターもすぐ見つかるようです。
 アウグストさんは歌うビオラ弾きで、やわらかな声でファドを聴かせてくれました。そして今日はビオラ・バイショ(ベース)の方もいるという豪華な顔ぶれでした。お客様は私達を入れて二組でしたので、すごい贅沢!冬場は観光客が少ないので大変です、が、明日は満席の予約が入って大変なんだとルイスさんが語っていました。

 ファドが後半に入ったところで私も高柳さんも歌うことになりました。なんと私は4曲も歌わせていただきました。ベースの響きが気持ちいい・・。

 実は今回、マイオールでやろうと決めていたことがありました。去年の6月に来た時に教えてもらったFado menorとFado corridoの掛け合いのファドを今回は里帰りしてジュリエッタさんと歌いたいと日本で決めていました。
 もちろん快くOKしてくれました!今回の渡葡の目的の一つでしたので、嬉しかった〜。
 二人のファディスタの悲しい生き様を掛け合いで歌っていくという曲で、お互いに受け渡しをしていきます。その受け渡しの時の瞬間が最高でした。
 ジュリエッタさんと分かち合う言葉にならない世界、しかも歌っているのは二人の女性ファディスタの悲しいストーリー・・・、はるばる来て本当によかったです。
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(ポルトガルギターのパウロさんとビオラのアウグストさん、そしてビオラ・バイショのルイスさん。)

 アメリカから来たもう一組のお客様が帰ったので、この後は私達だけとなったので、たくさんアドバイスをいただきました。
 声の使い方や歌詞のこと等を丁寧に指導してくれました。本当に心強いです。ありがとうFado Maior!

 で、主人のルイスさんはしっかりとアメリカからのお客様に「日本人がファドを歌うんだよ。すごいだろ、ほらCDだってこんなにあるんだ。」といろいろ披露してくれていました☆
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(あ!ジュリエッタさん横向いてたのね〜。)

2006/1/30

ファドを愛する人たち  2006年2月リスボン日記

1月30日(月)晴れ

 今日は智子・ドゥアルテさんのお店「Castella do Paulo」(カステラ・ド・パウロ)へ行ってきました。
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(こちらの一押しはこちら、ポルトガルに里帰りした日本のカステラ!そしてポルトガルの銘菓パステイシュ・デ・ナタ。)
 ご主人のパウロさんが、本場長崎の老舗で修行して作ったこのカステラは智子さんとの二人三脚でお店のショーウィンドウに並ぶ、想いのこもった逸品です。しっとりとしていて本当に美味しいです。ポルトガル人にも人気です。

 今日はバイロ・アウトの「A TASCA DO CHICO」へ行くことになりました。こちらは普段は普通の地元の飲み屋さんですが、月曜日と水曜日だけファドをやります。歌うのは飲みにやってきた地元客たち。おじさんが多いです、でも若い女の子もたくさん集まってくる面白いお店でもあります。そしてプロの歌手も遊びに来て歌ったりもします。ファドが好きな人たちが集まってくるお店です。
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(奥に細長い形の店内。今後どんどん人が集まってものすごいことになります。壁には名ファディスタたちの写真や絵、サッカーのタペストリーが所狭しとはってあります。)

 司会者もいます、スーパーマリオのマリオのようなおじさま・ジョアオンという名司会者が一人一人を紹介したり冗談を言ったりして場を仕切ります。
 まるで満員電車のように混雑するうるさい店を仕切る名司会者です。向かいにあるバーの客が路地に出てうるさくしていると、店の外に出て行って「うるせー!」と叫びます。ファドが始まる時にお店の中がうるさいと、こちらも叱咤「静かにしろー!」。歌が始まってもしゃべりつづける客には「お前は出てけ。」と追い出す始末、みんなの信頼を集めていました。
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(ぶれちゃって御免なさい。暗くなってファドが始まります。歌いたくて仕方ない人たちが、次は次はと待ち構えます。)

 こちらのヴィオラをつとめていたのが、去年ファド・マイオールで会ったアンドレイでした。はなしかけると覚えていてくれていました。ポルトガルギターのジョゼと遊び心いっぱいのいい音楽を奏でます。遊びまくって聴いてて面白い!
 80才になろうかという地元男性が小節数めちゃめちゃで歌っても、もう二人は慣れたもので、うまく合わせて最後は大盛り上がり。
 母と娘で掛け合いで歌う親子、音痴だけど魅力ある歌の女性、迫力満点の歌で魅了してくれるマダム、柱に寄りかかって絵になるおじさん、十人十色です。楽しくてしかたありません。地元の味ある歌い手がたくさんやってくるんです。そして間奏中はみんなで大合唱、ファドを愛している人たちがそれぞれのサウダーデを歌います、ここでは言葉は無用です。

 プロフェッショナルのお店では味わえない、ファドのもう一つの姿。どちらも真実です。「出会えたなぁ」という言葉に尽きます。
 水曜日にまた来るからと約束して帰りました。次は歌わせてあげるとジョアオンが言ってくれました。

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(ロッシオ広場ちかくのレストランで食べた海鮮リゾット。あさりの出汁がきいていてはまります。本当に美味しかった〜、ボリュームもすごかった〜。)

2006/1/29

神の思し召し  2006年2月リスボン日記

1月29日(日)雨

 今日は朝から雨!しかもとても寒い〜。

 傘を忘れてしまっていたので、なかなか部屋から出られず途方に暮れていました。たった一週間しかないのに無駄にしたくない〜っと小雨になるのを待って街へ出ました。
 fnacでCDをチェックして、雨のやんだ夜は高柳さんとアルファマへ!

 ところが人がいない!街全体が死んだみたいに静か、お店が全く開いていないのです。日曜日とはいえこれは異常でした。楽しみにしていたア・バイウカもお休み。なので急遽バイロ・アウトへ。

 高柳さんがよく顔を出す名店「アデガ・マシャド」へ。
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(赤いランプとギターラたちの絵が素敵なステージ。)

 まるで映画に出てきそうな素敵なお店がこちら!「今日はマシャドへ行け!」という神の思し召しだったのだと思わざるを得ないような素敵な一夜を過ごせました。
 お店の内装ももちろんのこと、人が素敵!品があって、演奏もきちんとしていて、他のスタッフもお互いを尊重しあっていて全てにおいて品があります。フォルクロ―レの方々も楽しい中に素敵な品があって見事でした。
 
 私にとって「パテオ」がリスボンでのホームグラウンドであるように高柳さんにとってのホームグラウンドはこの「マシャド」。「お帰り」と彼を迎えるマシャドの人達の姿がありました。
 「味わいがあるのに品があるのがここのお店の人達、最後に目指すのはこういう人達。」という高柳さんの言葉に納得でした。
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(高柳さんとファディスタ・ギタリストたち。まるで映画のワンシーンみたいでしょ?)
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(オーナーが「私たちにプレゼント」とワインとオードブルをごちそうしてくれました。)

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(ポルトガルギターのジョアン・アルベルト。昔かたぎなしっかりとしたギターを弾きます。素敵な達人です。そしておしゃれ!)
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(ヴィオラのジュリオ・ガルシア。この人のヴィオラは是非聴いて欲しい!このしなやかさは素晴らしい。この方もとても素敵な方です。)

 そして、こちらでも歌わせていただきました。楽屋でお二人と合わせて2曲歌いました。
 伴奏の達人に会えたという感触!音が語りかけるんです、「このタイミングで入ってごらん、おいで!」って。それでいてすごく繊細な音がして、ヴィヴィット!合わせだけでも幸せな私でした。
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(マシャドで歌う。)

 失敗もしなくちゃって思っていたから、歌い方に冒険もしてみました。この二人なら絶対大丈夫という確信があったから、まさに胸を借りたという状態でした。

 帰りはヴィオラのジュリオが車で送ってくれました。宿へ戻ってからも興奮冷めやらない一夜でした。

 マシャドはあまり日本の観光本などに載っていませんが、日本人好みなお薦めのお店です!司会者がファディスタを紹介するステージングも見所のひとつです。(CD「カフェ・ルーゾのアマリア」に出てくるような派手なトークではありませんが司会がいます)
 昔、師アントニオ・パレイラも弾いていたお店です。どうぞお出かけください。
「ADEGA MACHADO」
  Rua do Norte,91 1200-284LISBOA
  Tel 21 322 46 40
  Fax 21 346 75 07 
 

 

2006/1/28


1月28日(土)晴れのち雨

 11時30分に高柳さんと待ち合わせてお昼ご飯へ。昨晩はぐっすり眠れました。
 工事中のロッシオ駅近くのレストランでボリュームたっぷりのランチ、6ユーロでワインとパンとメインディッシュとデザートそしてカフェまで付きます!地元のおじさんたちでいっぱいになってしまいました。
 ウェイターのお兄さんも丁寧で細やか、地元ならではです。
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(アルファマはただ今街全体が工事中、ア・バイウカもお休み中でした。)

 「ファド博物館」とアルファマの「ファド・マイオール」へ挨拶へ。マイオールの主人・ルイスさんが温かく迎えてくれました。いつものように、お店にやってきた日本人の写真や、日本人ファドアーティストのCDを沢山見せてくれました。前回私が歌ったときの写真も壁に貼ってあって嬉しかったです。
 こちらに来る各国の観光客が「え!?日本人がファドなんか歌うの!?」と言うと、CDや写真を見せつけてやるんだとの事(笑)。ポルトガルにおける日本ファド界の宣伝部長はこの人です!
 火曜日に来る約束をして店をあとに。

 今回のリスボンでの宿泊はポルトガル菓子職人の智子・ドゥアルテさんが営むレンタルハウスです。リスボンに住んでいる感覚で滞在できます。6階なので眺めが最高!
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(部屋からの眺め。テージョ川が見えます。) 

 そして夜はもちろんこちら、「パテオ」です!懐かしい人達にたくさん会えてとても嬉しかったです。オーナーのドナ・リナがとても温かく迎えてくれて「帰ってきた」という気がしました。
 で、師匠アントニオ・パレイラ登場!「きゃ〜」って大騒ぎでした。ヴィオラのギリェルメさんにポルトガルギターのカルロスさんファディスタのシーコ、ドアマンのアルマンド!みんな元気で嬉しかった。
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(パテオ)
 
 残念ながらマリア・ベンタさんはまだ入院中とのことでした。もう歌えないかもしれないということを聞かされました。ショックで涙が出てきてしまいました。師のパレイラの曇った顔を見るのも初めてでした。
 「病院に二回行ったけどもう行かない。あんなに痩せて死んだように眠る彼女の姿はもう見たくない。彼女も苦しんだだろう。私の中の彼女はここで歌っている彼女だから、それがかき消される姿はもう見たくない。」
 痛かったです、心が痛かったです。天に突き抜けるような彼女の明るい歌がもう聴けないんです。あの明るさ、あの深い思い・・・。
 でも師が言うとおり、彼女の姿はここでのあの歌う姿、思いっきり抱きしめてくれたあの姿だから、私も彼女に無理に会いに行ったりしない事にしました。
 今日は彼女が教えてくれたファドを二曲ステージで歌いました。ギタリストも察してくれたようでした。

 それと、今日はパテオに思いがけない方がいらっしゃってました。ドゥ−ス・ポンテスのバックでポルトガルギターを弾いているパウロさん、私の歌を聞いた後に「東京に住んでるの?」と話しかけてくれました。
 「また東京に弾きに行くときは連絡するからね」と言ってくれました。休憩中にギターを借りて弾いていましたが、素晴らしい音でした。
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(中央がパウロさん。)

 やっぱり生のファドはいいです。遥々来て良かった、大好きな人達に会えたし、疲れを吹き飛ばしてくれる一夜でした。




2006/1/27


1月27日(金)晴れ 

 成田空港からオランダのアムステルダム経由でリスボンへ!

 旅にでるというのは気分がいいです、文才とか関係なしに何か書きたくなってしまったりも。小説家もこんな感覚になったのかなぁ、「トンネルをぬけるとそこは雪国だった。」じゃないけれど、「飛行機を降りるとそこはアムステルダムだった。」
 少し雪が降っていました。

 成田ーアムステルダム便はわりとすいていて、3シートを独り占めできたのですが、途中で2メートルはあろうかという40代オランダ人男性が「空いてる?」とやってきました。自分の席は両隣が埋まっていて窮屈のようで移動してきたようでした。

 彼は東京に仕事で1週間滞在して、今日帰国するとのことでした。とても紳士な方、片言の英語でおしゃべりもできました。これも旅の楽しみのひとつです。
 
 (私が足をマッサージしていると)
 「廊下を歩くといいよ。」
 「うん、そうする。私の足は短いけど、あなたの足は長いから窮屈でしょう?」
 「そうだよ、長いから飛行機の外に出ちゃう。」

 なんてことない会話なんだけど、楽しかったです。特に変な気を使うこともなしに長時間一緒にいられました。長時間飛行の時は隣の人との相性ってすごく重要、今回は楽しかったな。
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(アムステルダム空港内のレストラン、巨大なワイン棚が素敵でびっくりしました。)

 アムステルダムで5時間程待ってリスボンへ。機内アナウンスは勿論、ポルトガル人が機内に沢山いてポルトガル語だらけになってきました。前回よりは聞き取れるようになっていて少し安心しました。

 食後は疲れで眠ってしまっていました。と、ドンッと音がして、目を開けるともう着陸したところでした。
 空港に迎えに来てくれたのはリスボンに滞在中の歌手・高柳卓也さん、彼はポルトガル語も堪能です、やっぱり一人では不安も多いので心強い存在、ホッと一安心。
 そのまま今夜はフィゲイラ広場近くのペンサオンでぐっすり眠りました。明日からはリスボンを楽しむぞ〜。


2006/1/27

行ってきます!  日記

 ただ今成田空港です。今からアムステルダム経由でリスボンに行ってきます。一人はちょっと不安ですが、これも旅の楽しみの一つ!
 搭乗コールかかりましたので乗りまーす。 

 日記は2月6日までおやすみです。帰国したら旅日記綴りますね☆では!
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2006/1/26

教会ライブ  日記

 今日は二胡奏者の野沢香苗さんのコンサートに行ってきました。

TOPAZ コンサート 南青山ル・アンジェ教会
 二胡   野沢香苗
 ギター  小笠原肇
 ピアノ  細田寛人

 場所は南青山ル・アンジェ教会!とっても綺麗で、日常を忘れる素敵なライブでした。教会でライブしてみたいなーと夢膨らませてしまいました。
 
 二胡の生演奏を初めて聴きました、いいですね。演奏というか、歌ってました二胡が。演奏する姿が美しい、野沢さん本当に綺麗です、もちろん演奏も見事です。

 さて、今日は日本舞踊のお稽古も行けたし、教会ライブでリフレッシュできたし、明日からリスボン!今夜は荷造りと、ポルトガル語のチェックです。



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