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2007/5/5

Componho o poema.(詩を書く)  日記

 「日本語でファドを歌わないのですか?」というご質問をよく受けます。

 ファドはポルトガル語のリズムと日本語のリズムが一体化して、ラテン語独特のリズムが刻まれます。それゆえに、ファドはポルトガル語で歌うのが一番そのよさが現れます。ですから、私はポルトガル語で歌うことを大切にしています。これは私のファドに対する礼儀でもあります。

 また、歌詞は韻を踏んでいて、語尾が統一されていたり、同じような音の言葉を繰り返したりしています。ゆったりした曲でも軽やかに聞えるのはこのことがあるからです。
 日本語にはリズムがあまりありません。その国の言語と結びつく音楽が生まれることが自然なことですから、日本の民謡があのリズムになったのは当然です。

 では、ファドを日本語で歌うとどうなるか。
 
 私の解釈では普通に日本語で訳詞をしただけでは平板なリズムでムード歌謡のようになってしまうと考えます。皮肉にも美しい日本語を書けば書くほど、ファドのリズムを壊しかねません。

 そういう背景から、手っ取り早く意味を訳して歌うことはできますが、私はそれを拒否してきました。中には、「頑固ね」「お客のことも考えてよ」というようなことをおっしゃる方もいらっしゃいました。ポルトガル語の歌詞のリズムや母音・子音に近い日本語を選んで、曲のリズムに合うようにはめ込み、かつ詩の美しさも求める・・・、これは大変なことです。一筋縄ではいきません。
 しかしながら、聴き手のお客様は日本人ですから、私も日本語でも歌えないものかとずっと考えてきました。

 ここ半年くらいかけて、実は一曲日本語でファドのリズムを生かせるものを書こうと取り組んできました。ある曲を聴いていて、ふと日本語の言葉がいくつか当てはまるものがあり、ポルトガル語のリズムの構造も理解できた頃なので、もしかしたら書けるかもしれないと、書いては直し書いては直しを繰り返してきました。

 この月末のライブで日本語のファドを一曲、皆様に聞いていただきたいと思っております。



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