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2009/3/29

Aniversário da Dona Maria.  2009年リスボン日記

昨日の予告どおり、お昼に映画を観にいった。選んだ作品は「Marley&Eu」(邦題:マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと)、ストーリーがわかりやすいのでポルトガル語字幕でも大丈夫だろうと思って大学の友人たちを誘った。心配していたサマータイムだけど、今日から始まった事を午前中に伝えておかなければ、やはり危うく会えないところだった。

字幕が早かったので台詞のすべてはわからなかったけど、特に問題はなく映画を楽しむことができた。同じラブラドール・レトリーバーを日本で飼っている友人は涙涙、私も笑って泣いて心が暖まって元気になれた。実家の向かいに住んでいる柴犬の太ロウに無性に会いたくなった。冬に一人と一匹で寄り添って日向ぼっこをしたりしていたのだけど、あの時みたいにフワフワの太ロウを早くまた抱きしめたい・・・。こういう感情はポルトガル語で「Tenho saudades」と言い、「懐かしい」とか「寂しい」という表現として言う。ファドだけに使われる言葉ではなく、普段の生活の中にも「サウダーデ」は頻繁に使う。

それから夜はファディスタのマリア・ヴァレージョさんのお誕生日だった。正確に言うと明日なのだけど、明日はパテオは休みなので、お客さんがみなさん帰ってからカウントダウンをして、ささやかにお祝いをした。こんな日に限ってデジカメを忘れた私、マリアさんをご紹介できません、残念!

マリアさんはパテオのトリを務めるファディスタで、その声量は圧巻。ファド博物館の試聴コーナーでも彼女の声を聞くことができる。彼女の「Lisboa Antiga」と「Nem as Paredes confesse」はお薦め。若手の私たちにはいい先生で、歌詞などに疑問があるとみんなマリアさんに質問している。一見恐そうに見えるんだけど、ご本人はとてもご陽気。ドナ・リナとはとても仲良しで、二人で掛け合いのファドをやるときにはまるで漫才のようになっている。貫禄十分の二人が並んで歌うこの明るいファドは、言葉を理解できないお客様でも釘づけになる。

掛け合いのファドはリスボンでもなかなか観ることができないので、パテオでのこの曲はお薦め!ファドの新しい一面をみることができるはず☆

2009/3/28

Voltamos ao Invrno mais uma vez.  2009年リスボン日記

今日は気温が下がって風も強く、冬に舞い戻ったリスボンだった。今日で冬時間が終了し、明日からは夏時間(サマータイム)がスタートするが、「今日はまだ冬だよ!」」と告げるかのような天気だった。日本との時差は今日まで9時間、明日から8時間となる。

知人のポルトガル人女性は「家中の時計を全部かえなくちゃいけないから、とてもめんどうよ。だって電子レンジとかいろんなところに時計が入っているんだもの。」と嘆いていた。大学や公共施設、そして長距離バスの時計は狂っているものが多い。誰も変えないままどんどんずれてしまったのだろうと私は想像している。

明日のお昼に、大学の友人たちと映画を見に行く約束をしているのだけど、サマータイムの習慣のない国籍の友人ばかりなので、1時間の遅刻をしてこないように祈っている。

2009/3/27


今夜は「Chapitô」のファドに参加。基本的にファド・ヴァディオ形式なので、誰でも歌えるのだが、ホストファディスタにプロが1人入るのがこちらのスタイル。今日のホストはパテオで共演しているジョゼ・マヌエル・バレットさん、彼に連れられて今日は歌った。
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彼が歌いだすと会場中が静まりかえってしまう、私もいつも吸い込まれるように彼の歌を聴いている。ギタリストたちも触発されて美しさにこだわって演奏してくれる。バレットさんの美しい声がより一層美しく聴こえてくる。聴きに来てくれた大学の友人たちも、魔法にかけられたかのように聴き入っていた。
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私はバレットさんのあとに2番手で歌った。普通1人3・4曲ぐらい歌うものなのだけど、ギタリストたちが「もう1曲、もう1曲」と言ってくれて6曲も歌ってしまった。これだけ上手いギタリストと6曲も歌えるのは贅沢だ。しかもプロのポルトガル人ギタリストたちからリクエストをもらえたというのは、下手なお世辞を言われる事よりも嬉しいし、自信につながる。「Que Deus me perdoe」を歌った際には、コントラバイショとポルトガルギターだけでとても美しくモダンに前奏が始まり、今までとは違う自分の歌い方ができた。正直、このレベルに自分がついていけるのかという不安もあったけれど、そこでおじけづいても何も始まらない。彼らは私にいろんなことを音でぶつけてきてくれた、これは歌手としては幸せなことだし楽しかった。

私の歌を初めて聴いてくれたポルトガル人の友人が「全ての言葉がわかったし、とてもよかったよ。」と言ってくれたことも嬉しかった。私がこれまで取り組んできた事が形になってきている、そう信じる事が出来た。

そして今日は日本人ファディスタがもう1人登場!ポルトガルに着いたばかりのMACHAKOさんも歌った。彼女と会うのは昨年の秋以来、時がたつのは本当に早い。また、彼女とはポルトガルでしか会った事がないというのも面白いものだ。

2009/3/25

Actualmente ando a traduzir.  2009年リスボン日記

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日本では桜前線情報が出ている季節だけど、こちらはすっかり5月のような温かさで、リベルダーデ大通りの街路樹も新緑で彩られている。散歩するにはとてもいい季節、でも暦上はまだ冬らしい、信じられない。

最近ポルトガル語学習の成果がファドに現れてきて、最近相乗効果で一段と楽しくなってきた。気が付いたら4〜5時間睡眠で勉強したり歌ったりという毎日を最近送っていた。でも集中力は不思議と高まっている。あと3ヶ月で帰国と思うと、時間がとても惜しい。帰国に備えて資料の翻訳にも取り掛かっている。やりたいことは山ほどある。私の担任のぺドロ先生はその辺りにも協力的なので、いろいろ文章を書いて添削してもらっている。

今日は大学の友人たちと夕食をとった。中国人の友達ジャンの家族が経営する中華料理店で中華料理を満喫した。行きのバスでみんなでポルトガル語で喋っていたら、乗り合わせたポルトガル人のご夫人が会話に入ってきて、いろいろな言葉や発音を教えてくれた。まるで田舎のようなことが首都で普通に起こるポルトガルが私は大好きだ。


2009/3/21


今夜はポルトガルでは初めて「Foi Deus」を歌った。ここ最近の中で、一番自分の魂をのせられたように思う。直訳するとタイトルは「神だった」。この神とはもちろんキリストのことである。ポルトガルは言うまでもなくカトリックで、文化や習慣、そして生活にその存在を感じる事ができる。そして、私はそれを美しいと感じる。

私はカトリックではないけれどこのファドの歌詞が好きだ。

(一部抜粋)

 私は知らない 誰だって知らない
 何ゆえこのファドを歌うのか
 悩み傷ついた調べで
 嘆きの痛みと共に

 それは神だった
 瞳に光を与え バラに香りを与え
 太陽に黄金の光を与え
 そして月に銀の光を与えたのは

 それは神だった
 私の胸の上に悲しみのロザリオを置いたのは
 私はその珠を数え祈りながら
 涙と共に歌っている

 神は空に星を散りばめ
 限りない空間創り
 ツバメには喪服を与え
 そして 私にこの声を下さった



私がファドを歌うことは、誰でもなく私が選んだことだけれど、時々何故歌うのかと自問してしまう自分もいる。どんな職業でも、どんな生き方でも時々自問自答してしまうことはあると思う。このファドを歌うと私は救われる自分がいることを感じる。歌いながら癒されている自分がいる。この声で歌えること、今の私にとっては生まれてきた事に感謝することと等しい。
 



 

 


2009/3/20

Noite de Fado Castiço  2009年リスボン日記

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今夜は大好きなファディスタ、ジョゼ・マヌエル・バレットさんとファド三昧。パテオの仕事のあとに、サン・ジョルジェ城近くのカフェ・レストラン「シャピトー」へ。

サーカス小屋とレストラン、カフェ、そしてバーがあるおもしろいスポットで、いつも混雑している。毎週金曜日の夜は地下のバーでファドをやっている。形態はファド・ヴァディオなのだが、ホストファディスタとしてプロのファディスタが週代わりで一人歌い、場を仕切る。ギタリストもかなりいい人たちが入るのでお薦めだ。来週はバレットさんがホストを務めるので、今日は顔を出しに行くところを「行くかい?」と連れて行ってくれた。

バレットさんはいつも陽気でお茶目、そして歌うファドは美しい。私は彼の声にいつも吸い込まれそうになる。パテオで他のファディスタの歌を一緒に聴く時には「この言葉区切りはキレイだ。この言葉は下手に歌い上げない方が美しい」と教えてくれる。そしてその美しい声で一緒にサビを歌いながらも冗談をとばすことも忘れない、本当に一緒にいて楽しい方だ。そんなおじさまにいろいろなところに連れて行ってもらえてとても幸せ。

シャピトーでは私もバレットさんも今日のホストファディスタに誘われて歌うことになった。ベースもいらっしゃったので、カスティーソを楽しもうと思い「Fado das Horas」を入れた。夜が更けるほどカスティーソがいい。私の後に歌ったバレットさんのカスティーソはこの夜に本当に似合っていたし、夜景に負けないくらい美しかった。

来週27日(金)はバレットさんと共にシャピトーで歌います。

2009/3/17

Obrigada pelas suas ajudas!  2009年リスボン日記

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今日はポルトガルギターが3人もいて、とても豪華だった。師匠とカルロスさん、そしてペドロ。この3人は私のとあるレパートリーを3人がかりで指導してくれたメンバーだ。ポルトガル人男性の気質だろうか、誰かが困っていたりすると「どうしたどうした?」と集まってきてわいわいと相談を始めるのをよくみる。この3人もその気質は充分で、私に3人がかりで発音や言葉の乗せ方を教えてくれた。終いにはウェイターさんたちも集まってきて発音講座を開いてくれたのは忘れられない。

特訓の成果を聴いてもらおうと「Fado Blanque」を今日は歌ったところ「Bom Bom!」(よかったよかった!)と言ってもらえた。特にこだわって教えてくれたペドロからOKサインがでたのはかなり自信になった、ありがとう。




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