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2009/3/5

Viver com fado  2009年リスボン日記

(以下、毎日新聞記事より一部抜粋)

〜警察庁は5日、1月の全国の自殺者は2645人だったと発表した。月別の自殺者数公表は初めて。10年連続で3万人を超えた07年(3万3093人)の月平均(約2758人)は下回ったが、厚生労働省の人口動態統計の08年1月分と比べ340人増えた。〜


インターネットを通じてこの記事を読んだ。ショックが大きかった、私の周りにはこの記事が他人事でない人もいらっしゃるし、私の友達の中にも悩んでいる人がいる。ポルトガルは日本と比べて自殺者は少ないが、ここ10年の間に世界ランク内で大きく上昇してしまったそうだ。不況からの失業率の上昇と比例している。

「ファドは悲しいだけ」「悲しさに浸るのがファド」という意見を日本でよく耳にしたが、私はこれは少し誤解があると感じている。悲しさに浸ることの美学はポルトガルでは少し違うように思うのだ。こちらでは「ただ悲しみにくれる」というより、「悲しみに触れて、また生きていく」という『生きる強さ』をより強く感じる。日本人が精神的に弱いという意味ではなく、少し極端に言ってしまったけれど、この違いはラテンとアジアの歴史と文化の違いからであると感じる。

『喜びのファド』も『悲しみファド』も共通して生きる力を与えてくれる。つまり『生きる事への賛歌』であると、ポルトガルへ来てからはっきりとわかった。日本に以前住んでいたとあるポルトガル人が「ポルトガルでは日本ほど自殺という手段を考えない。苦しい境遇の時こそファドがとても理解できるし、大事なものになるんだろうな。」と言っていた。彼は特にファドが大好きという人ではなかったが、この言葉を聞流すことはできなかった。そうはいっても今時代はかわり、ポルトガルでも自殺者は上昇傾向にある。

私もファドに生き、ファドに生かされている一人だ。日本でもポルトガルでも『生きる事への賛歌』が一人でも多くの人に届けば嬉しい。






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