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2006/1/29

神の思し召し  2006年2月リスボン日記

1月29日(日)雨

 今日は朝から雨!しかもとても寒い〜。

 傘を忘れてしまっていたので、なかなか部屋から出られず途方に暮れていました。たった一週間しかないのに無駄にしたくない〜っと小雨になるのを待って街へ出ました。
 fnacでCDをチェックして、雨のやんだ夜は高柳さんとアルファマへ!

 ところが人がいない!街全体が死んだみたいに静か、お店が全く開いていないのです。日曜日とはいえこれは異常でした。楽しみにしていたア・バイウカもお休み。なので急遽バイロ・アウトへ。

 高柳さんがよく顔を出す名店「アデガ・マシャド」へ。
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(赤いランプとギターラたちの絵が素敵なステージ。)

 まるで映画に出てきそうな素敵なお店がこちら!「今日はマシャドへ行け!」という神の思し召しだったのだと思わざるを得ないような素敵な一夜を過ごせました。
 お店の内装ももちろんのこと、人が素敵!品があって、演奏もきちんとしていて、他のスタッフもお互いを尊重しあっていて全てにおいて品があります。フォルクロ―レの方々も楽しい中に素敵な品があって見事でした。
 
 私にとって「パテオ」がリスボンでのホームグラウンドであるように高柳さんにとってのホームグラウンドはこの「マシャド」。「お帰り」と彼を迎えるマシャドの人達の姿がありました。
 「味わいがあるのに品があるのがここのお店の人達、最後に目指すのはこういう人達。」という高柳さんの言葉に納得でした。
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(高柳さんとファディスタ・ギタリストたち。まるで映画のワンシーンみたいでしょ?)
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(オーナーが「私たちにプレゼント」とワインとオードブルをごちそうしてくれました。)

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(ポルトガルギターのジョアン・アルベルト。昔かたぎなしっかりとしたギターを弾きます。素敵な達人です。そしておしゃれ!)
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(ヴィオラのジュリオ・ガルシア。この人のヴィオラは是非聴いて欲しい!このしなやかさは素晴らしい。この方もとても素敵な方です。)

 そして、こちらでも歌わせていただきました。楽屋でお二人と合わせて2曲歌いました。
 伴奏の達人に会えたという感触!音が語りかけるんです、「このタイミングで入ってごらん、おいで!」って。それでいてすごく繊細な音がして、ヴィヴィット!合わせだけでも幸せな私でした。
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(マシャドで歌う。)

 失敗もしなくちゃって思っていたから、歌い方に冒険もしてみました。この二人なら絶対大丈夫という確信があったから、まさに胸を借りたという状態でした。

 帰りはヴィオラのジュリオが車で送ってくれました。宿へ戻ってからも興奮冷めやらない一夜でした。

 マシャドはあまり日本の観光本などに載っていませんが、日本人好みなお薦めのお店です!司会者がファディスタを紹介するステージングも見所のひとつです。(CD「カフェ・ルーゾのアマリア」に出てくるような派手なトークではありませんが司会がいます)
 昔、師アントニオ・パレイラも弾いていたお店です。どうぞお出かけください。
「ADEGA MACHADO」
  Rua do Norte,91 1200-284LISBOA
  Tel 21 322 46 40
  Fax 21 346 75 07 
 

 

2006/1/28


1月28日(土)晴れのち雨

 11時30分に高柳さんと待ち合わせてお昼ご飯へ。昨晩はぐっすり眠れました。
 工事中のロッシオ駅近くのレストランでボリュームたっぷりのランチ、6ユーロでワインとパンとメインディッシュとデザートそしてカフェまで付きます!地元のおじさんたちでいっぱいになってしまいました。
 ウェイターのお兄さんも丁寧で細やか、地元ならではです。
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(アルファマはただ今街全体が工事中、ア・バイウカもお休み中でした。)

 「ファド博物館」とアルファマの「ファド・マイオール」へ挨拶へ。マイオールの主人・ルイスさんが温かく迎えてくれました。いつものように、お店にやってきた日本人の写真や、日本人ファドアーティストのCDを沢山見せてくれました。前回私が歌ったときの写真も壁に貼ってあって嬉しかったです。
 こちらに来る各国の観光客が「え!?日本人がファドなんか歌うの!?」と言うと、CDや写真を見せつけてやるんだとの事(笑)。ポルトガルにおける日本ファド界の宣伝部長はこの人です!
 火曜日に来る約束をして店をあとに。

 今回のリスボンでの宿泊はポルトガル菓子職人の智子・ドゥアルテさんが営むレンタルハウスです。リスボンに住んでいる感覚で滞在できます。6階なので眺めが最高!
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(部屋からの眺め。テージョ川が見えます。) 

 そして夜はもちろんこちら、「パテオ」です!懐かしい人達にたくさん会えてとても嬉しかったです。オーナーのドナ・リナがとても温かく迎えてくれて「帰ってきた」という気がしました。
 で、師匠アントニオ・パレイラ登場!「きゃ〜」って大騒ぎでした。ヴィオラのギリェルメさんにポルトガルギターのカルロスさんファディスタのシーコ、ドアマンのアルマンド!みんな元気で嬉しかった。
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(パテオ)
 
 残念ながらマリア・ベンタさんはまだ入院中とのことでした。もう歌えないかもしれないということを聞かされました。ショックで涙が出てきてしまいました。師のパレイラの曇った顔を見るのも初めてでした。
 「病院に二回行ったけどもう行かない。あんなに痩せて死んだように眠る彼女の姿はもう見たくない。彼女も苦しんだだろう。私の中の彼女はここで歌っている彼女だから、それがかき消される姿はもう見たくない。」
 痛かったです、心が痛かったです。天に突き抜けるような彼女の明るい歌がもう聴けないんです。あの明るさ、あの深い思い・・・。
 でも師が言うとおり、彼女の姿はここでのあの歌う姿、思いっきり抱きしめてくれたあの姿だから、私も彼女に無理に会いに行ったりしない事にしました。
 今日は彼女が教えてくれたファドを二曲ステージで歌いました。ギタリストも察してくれたようでした。

 それと、今日はパテオに思いがけない方がいらっしゃってました。ドゥ−ス・ポンテスのバックでポルトガルギターを弾いているパウロさん、私の歌を聞いた後に「東京に住んでるの?」と話しかけてくれました。
 「また東京に弾きに行くときは連絡するからね」と言ってくれました。休憩中にギターを借りて弾いていましたが、素晴らしい音でした。
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(中央がパウロさん。)

 やっぱり生のファドはいいです。遥々来て良かった、大好きな人達に会えたし、疲れを吹き飛ばしてくれる一夜でした。




2006/1/27


1月27日(金)晴れ 

 成田空港からオランダのアムステルダム経由でリスボンへ!

 旅にでるというのは気分がいいです、文才とか関係なしに何か書きたくなってしまったりも。小説家もこんな感覚になったのかなぁ、「トンネルをぬけるとそこは雪国だった。」じゃないけれど、「飛行機を降りるとそこはアムステルダムだった。」
 少し雪が降っていました。

 成田ーアムステルダム便はわりとすいていて、3シートを独り占めできたのですが、途中で2メートルはあろうかという40代オランダ人男性が「空いてる?」とやってきました。自分の席は両隣が埋まっていて窮屈のようで移動してきたようでした。

 彼は東京に仕事で1週間滞在して、今日帰国するとのことでした。とても紳士な方、片言の英語でおしゃべりもできました。これも旅の楽しみのひとつです。
 
 (私が足をマッサージしていると)
 「廊下を歩くといいよ。」
 「うん、そうする。私の足は短いけど、あなたの足は長いから窮屈でしょう?」
 「そうだよ、長いから飛行機の外に出ちゃう。」

 なんてことない会話なんだけど、楽しかったです。特に変な気を使うこともなしに長時間一緒にいられました。長時間飛行の時は隣の人との相性ってすごく重要、今回は楽しかったな。
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(アムステルダム空港内のレストラン、巨大なワイン棚が素敵でびっくりしました。)

 アムステルダムで5時間程待ってリスボンへ。機内アナウンスは勿論、ポルトガル人が機内に沢山いてポルトガル語だらけになってきました。前回よりは聞き取れるようになっていて少し安心しました。

 食後は疲れで眠ってしまっていました。と、ドンッと音がして、目を開けるともう着陸したところでした。
 空港に迎えに来てくれたのはリスボンに滞在中の歌手・高柳卓也さん、彼はポルトガル語も堪能です、やっぱり一人では不安も多いので心強い存在、ホッと一安心。
 そのまま今夜はフィゲイラ広場近くのペンサオンでぐっすり眠りました。明日からはリスボンを楽しむぞ〜。




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