梅雨だというのに雨はなし。家に居ても暑いので映画館に行こうかな〜。そう思って本日は久々に映画館に行ってまいりました。
映画は、アカデミー賞で監督賞、作品賞、助演男優賞、主演女優賞の4冠に輝き話題になった「ミリオンダラー・ベイビー」です。
ヒラリー・スワンクって好き。一生懸命生きている女性をやらせたら、ホント胸を打つ演技するから。「ボーイズ・ドント・クライ」の男の子姿も驚かされたけど、この映画でもラスト近くはホントにボクサーの身体になっていたもんね。なんと言っても30歳というこの若さで二度目のオスカーですよ。それに、クリント・イーストウッドは「ミスティック・リバー」でも素晴らしい監督ぶりだったから…。う〜ん、期待はしていたけど期待以上だったかな。大味なアメリカの映画もこんな繊細で静かに感動へ向う映画を作れるんだって感慨。すすり泣きで場内がさざめく劇場の中で私も涙を拭ってしまいました。
老トレーナー(クリント・イーストウッド)にボクシングを見てほしいと志願してきた31歳の女性(ヒラリー・スワンク)。「女はとらない」と頑なな老トレーナー。彼の傍らに苦楽を共にしてきた元ボクサーのモーガン・フリーマン。このモーガン・フリーマンのポジションがふたりにとってなんともいえない緩衝材となってるのよね。一緒に夢を叶えていく姿、時折見せる彼女のさわやかな笑顔。クリントがお年寄りなのにかっこよかったよ。1年半一緒に世界を旅して、ついにラスベガスでタイトルを狙う「100万ドルのファイトマネー」を賭けた闘いに望むことに。 そして、それから想像もしてなかったラストが、また考えさせられてしまうのよね。「ミスティック・リバー」の時も、しばし考えさせられてしまったのですが。テーマが重いといえば確かに重いけど、彼女が「自分を守って」選択した結果なんだと思うと清々しくもあるから不思議なんだよね。ただ、信頼が愛を超えたってこんなことなんですね。「モ・クシュラ」の意味がキーです。感動しました〜。
映画が終わって予備校帰りの息子と合流、家に向う車の中で「ミリオンダラー・ベイビー」の説明をしながら走っていたら涙がぽろぽろ出てきてしまいました。「えっ、そんな熱く語るなんてね〜わかったよ。いい映画だったみたいだね。」とサメザメ息子に言われてしまった〜。

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