気づかぬうちに太陽は黄道の北の端を大きく廻り、
夜を短くしています。
先日、苗取りと田植えを経験してきました。
空を映し光る細波の水面に植えられた苗たちがすっくと立ち並び、
その緑の尖端は気持ちよさそうに風に揺れます。
素足でぬかるみに浸ると懐かしく感じるのは、
子どもの頃の泥遊びを思い出すからか、。
土と水のあの粘りの感覚に、
もしかすると私たちの原初の記憶があるのかもしれない、
体を動かしながら思いました。
皮膚と泥の間の隙間に入った空気が、
ゴボッと鈍い音を立てて外へ出てくる時、
地球という生き物をそこにあらわにも感じます。
苗とりではオタマジャクシやアメンボがそこら中に、
時々足を突付くものもいます。
みんなとの一斉の田植えも終えて、
泥の撥ねた服でおいしい昼食を食べ、
泥も気持ちのいいものだ、汚いなんてもったいなぁと満喫。
やはり人の力の及ばない自然が営む中にすべてとともに生きている、
人の知恵や技術もその中で生かされている。
一日いれば太陽の光は360度容赦なく照りつけます。
毎日作業する女性は頭から首、手首もすっぽり身を包む用意をされています。
そうした対応策をとらずに田んぼにいた私は泥パックも虚しく、
帰ってきてから、部分的に日に焼けた肌をちょっと気にし、
足の爪にはまだ取れない泥を少し挟みながら、
美白や抗菌、清潔の言葉に囲まれる日々。
そもそも、きれい汚い、安全安心ということは、
体の感覚を働かせて感じ判断するものだったのだと改めて感じます。
自分がきれいに心地よくなるために、
他を汚して壊してしまう、そうしたことに気づかせぬようにして、
便利さを供給し享受する今の私たち人間社会は
ともすると早急で利己排他的な感覚ですらあります。
それを少しでも、生きる全てのものと共有する感覚へと
寛容にしていくにはどうしたらいいのだろう。
そのために私たちの日頃の行為そのものを、
この生活はどんな現実と繋がっているかを、
できるだけ謙虚に見つめ直し、
そこから起こる心身の感覚を大切に
一つ一つを生きていけたらと思います。
・・・・・・
夏へと至る体和舎では、胸骨を広げて内臓をゆったりと、そして関節を伸びやかに意識します。体全身、呼吸と共に気の巡りを感じ体を動かしてみます。
引き続き、体の中の七つの位置と方向から、無理のない気持ちよい姿勢を骨盤の微妙な動きと調整をしながら作っていきます。
運動不足で体の調子がちょっと…、体が硬くなってどうしよう…、ちょっとお腹が出てきたかも…、という方もどうぞ。
継続するとどんどん変わってきますよ。
・・・・・・・
体和舎は、
自身と静かに向き合い、
心地よい体を見つけ、そこから、
周囲とも心地よく対話していく身体へ開いていくことを目指します。
舞踏・ダンスやヨガ等さまざまな場から得た体作りのメソッドを駆使して、
それぞれの気持ちのよい体にアプローチし、
より伸びやかで無理のない体を探していきます。
運動不足を解消したい方、姿勢や体への意識など、
体についてそれぞれ思いを持った人と一緒に、
体も心もすっきりの場を作っています。
ご参加お待ちしてます。
6月
20日(土)10:30〜西荻窪
24日(水)19:00〜三鷹・西久保
27日(土)10:30〜西荻窪
7月
1日(水)19:00〜三鷹・西久保
4日(土)10:30〜西荻窪
8日(水)19:00〜三鷹・西久保
11日(土)10:30〜西荻窪
15日(水)17:30〜三鷹・西久保
18日(土)10:30〜西荻窪
詳細は折り返しご案内しますので、
ご連絡くださいね。