私の〜 お墓の上で〜 鳴かないでください〜♪
《谷中と言えば墓地と猫》
昨日は白山でランチの後、またまた目的無くてくてくと歩きまわってきましたよ。
東洋大学の前に立って、『右上野、左巣鴨、後ろ後楽園、前谷中』とだいたいのめぼしを付け、巣鴨と谷中のあいだ、どちらかと言うと巣鴨方面へ歩きだしました。
喫茶店の角を曲がり、個人的昭和遺産に指定したくなるような古い家や、ベンツとBMWが停めてあるような邸宅を眺めつつ右へ左へ気の向くまま進みます。
今日はネコがいないなぁ。
先日新宿からバスに乗ったのが思いのほか楽しかったので通りに出たついでにバス停を見てみましたら、“富士神社入口” というバス停。
これは “富士塚” があるかな? とバスに乗るのはやめて富士神社を探すことにしました。
《
駒込富士神社》
ありました。
ここはよくある富士塚のように一合目…二合目…とジグザグもしくはぐるりと回って登っていく仮想登山道のようなものは失われていましたが、溶岩石が有ったりと富士塚感は色濃く残っています。
そもそもこの山は古墳なのでは? ってのもおもしろい話ですね。
“一富士 二鷹 三なすび” も駒込のここ発祥? と言う話も。
《なすが名産で鷹匠屋敷もあったとか》
駒込富士神社を後にしてくてく再開。
元都電車庫跡の公園と古い都電の展示に遭遇。
《都電にも貨車?が有るんですね》
動坂上から千駄木方面へ進みます。
千駄木小学校から帰宅する子供達とすれ違いながら歩いていたら “
旧安田楠雄邸庭園” と言う建物の前に。
この安田楠雄さんて方をまったく存じ上げないのですが、建物とお庭が素敵そうだったので500円の入園料を払って中へ入りました。
《模型ね》
ここはよくある入場料を払ったら後はご自由にご見学くださいと言うだけの施設ではなくて、もちろん自由に見学も出来るのですが、40分くらいの無料ガイド付き。
震災も空襲もくぐり抜けて残った建物の、その隅々にまで意匠を凝らした作りこみは、ガイドの方の丁寧な説明でより詳しく知ることができました。
当時は今以上に腕利きの職人さんがたくさんいて、その腕をいかんなく発揮できるこうした仕事もたくさん有ったんだろうなぁ。
《柱のリスとフクロウ》
最後に甘酒をごちそうになりながら「安田さんはあの安田講堂の…」とか、知らなかった事を知るのは好奇心も刺激されてとても面白いですね。
すぐ忘れちゃうけど。テヘペロ 【
たてもの応援団】
安田庭園を後にしこんもりと木の茂る方向へ進むと、そこは以前根津神社方面から歩いて来た時に通った “須藤公園” じゃないですか。
そうかもうそんな場所か。じゃあ谷中銀座でコロッケでも食べるか。
コロッケを食べ歩きながら猫を追いかけ、
伊藤製作所で谷中限定猫Tシャツを買い、おせんべい片手にお寺を覗き、まあてくてくのぶらぶらですわ。
《荒ぶる猫!》
西日暮里へ向かって歩きます。いいですね、夕暮れせまる下町の雰囲気。
早く家に帰らなきゃ…、なぜかちょっとそんな気にさせられますね。
《富士山の見えなくなった日暮里富士見坂》
富士見坂の向かいの諏方神社の境内で数匹の猫が集まってナニやら集会を開いていました。
ちょいとごめんなさいよとその境内を横切りJR沿いへ出てみたら、想像通りの風景に出会えてしばし佇む。
ここ、ブラタモリかモヤさまでロケしてたね。いや違うか!?
《西日暮里駅を望む》
さて、時間的にも本格的に寒くなってきましたので帰りましょう。
線路をくぐって駅の改札へ急ぎます。
冬の散歩は暗くなるのも早いしとにかく寒いのでたいへんだな。
でも東京って目的無く歩いても色々なモノやコトが出てきて楽しいですね。“歴史” が有るってことなんですね。
まだまだ歩き足りないな。
早く春にならないかなあ。

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