- 2015.4.28 -
【祝】芸備線(東広島〜志和地)開業100周年
開業100周年、また新たな歴史が刻まれます。
今回は、開業記念日直前の週末(26日)に開催された、100周年記念イベントのレポートをお送りします。
祝賀行事の開催にふさわしいほど、雲一つ無い晴天に恵まれた当日。
上川立・志和地駅合同イベント開催ということで、まずは早朝列車で上川立へ向かいました。
駅には見事な竹細工が立てられており、地域の方々や列車で既に到着されていた方々で早くも賑わっていました。
まずは上川立会場で式典が開催され、未来を担う子どもたちが記念のくす球を割りました。駅OBの方との記念撮影です。
右下に白く覆われているものは、開業100周年記念碑です。(写真は後述)
川立名物(?)のひょっとこ踊りで開幕した式典は、JR職員、地元議員等多くの方が参列されました。
多くの人で賑わう上川立ホームにて、下り列車を手を振って見送りました。
こういう列車に手を振る光景は久し振りですね。急行ちどりイベント以来でしょうか・・
さて、上川立で式典を行った後は、1852Dへ乗車し、隣の志和地駅へ移動します。
ここでも多くの方が列車を出迎えました。
志和地でも駅OBの方などを中心にしてくす球が割られ、合わせて記念碑の除幕式も行われました。
こちらが上川立、志和地両駅に設置された記念碑です。

1912年の芸備鉄道会社設立から、1915年の開業までの簡易的な年表が刻まれています。
1913年に下深川停車場で起工式を行ってから、
2年の間に59kmもの鉄路が繋がった訳です。
この記念碑を見ても分かりますが、志和地〜三次(現西三次)の開業が1ヶ月間が開いているのは、工事中の事故発生に依るものとのことです。
本来は三次までの開業予定でした。多くの労力と犠牲があった中、今の芸備線があります。まさに「
先人の功労に捧ぐ」シンボルになると思います。
志和地会場では、14時の終了までおよそ4時間にも及ぶ大々的なイベントが行われました。地域特有の各種ステージ、鉄道お宝展示会、飲食の出展などで賑わいました。
話を聞かせて頂いた処では、
イベント開催に向け2年もの構想があったそうです。本当に頭が下がります。
また、会場では「
芸備線100周年記念誌」というものが、以前訪れた際に製作中ということでしたが、当日は予約販売の受付をされていました。
5月半ばから順次発送されるそうです。(個人的に予約しておきました)
楽しい一時こそあっという間に過ぎていくのが悲しいですが、当日は多くの方が駅を訪れたことは嬉しいことだと感じました。
OBの方を中心として、このような盛大なイベントが開催されることに、今後も芸備線を支援していきたい気持ちが益々強くなりました。
セレモニーの中でも、高速道路網の整備、車社会に対する鉄道への懸念は避けられない、というコメントがありました。
時間に追われる社会から一歩離れて、緑あふれる山々、川のせせらぎ、おいしい空気が味わえるローカル線の魅力を今後も伝えていければと思います。
皆様、また、芸備線でお会いしましょう。

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