芸備線の
転車台と言えば、
三次駅と備後落合駅に残存していることをご存知の方は少なくないと思います。
その中、4月21日に東武鉄道がSL列車の復活運転を計画するにあたり、
JR西日本から転車台を譲渡することが発表されました。
そこでリストアップされたのが、三次駅の転車台です。

移設先は、鬼怒川温泉駅(栃木県日光市)となったようです。
芸備線内のSLといえば、1992年に「
SLみよし号」が運転されたのが最後のようです。その頃、私は鉄道とは全く縁のない環境でした。
悔やみたくともどうしようもないのが悲しい所です。
三次には、三次市文化会館で今もなお有志の方々で整備が続けられている
48650機関車の存在があります。
あわよくば芸備線でもSLの復活運転が・・と夢見る方も少なくは無いのだと思いますが、この転車台の譲渡という話はこのような想いを持つ視点からすると、複雑な気持ちにもなります。
ただ、SL自体はまだ活用の可能性があるはずです。
芸備線を取り巻く環境も厳しいところではありますが、策を直向に探っていく粘り強い活動が必要になると思います。
扇形の線路も今や草むらと一体化・・
転車台の横にある、整備用らしき線路の辺りも今や列車が入ってくることはありません。
ただ、現状少なくとも錆び果てる一方の転車台が、新たな地とはいえ再び活躍の場が与えられるということに、ささやかながらエールをも送りたくなります。
近いうちに見納めとなるとの噂もあるようですので、気になる方はお早めに・・

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