個人的支援で購入した、三次までの回数券も残り1往復分。
有効期間も残り10日ということで、一路三次へ。
三次駅中線で
DE10(1531号機)を目撃。
日中に見たのはいつ以来やら・・
三次からは
三江線で1駅、尾関山駅で下車。
そこから徒歩で三次市文化会館跡地へ向かいます。
目的はこの
ハチロク(SL48650号車)です。
今にも走り出せそうな輝きを取り戻した塗装に、改めて感動を覚えます。
まだ、文化会館の建物が残っていた時に、桜まつりを兼ねたイベントで何度か修繕の様子を見ていただけに、ここまでの姿が見られることを想像していませんでした。
ただ、文化会館が今解体され更地になってしまった今、このSLがとても寂しく佇んでいるのが無念です。
どうにかして、芸備線を走ることが出来ないか、この姿を見ると込み上げてくる想いがあるというものです・・
そんな中、次の目的地へ移動。
安芸高田市無形民俗文化財とされる「
花田植」を観に、吉田口駅から徒歩数分の会場へ。
吉田口駅の駅名標が奥でひっそり写っている中、
代掻き(※稲の苗を植えられる状態にすること)のために、牛2頭が田んぼへと向かいます。
巧みに牛を操りながら、田んぼの端から端をまんべんなく掻き分けていきます。
代掻きが終わると、田楽団と早乙女に加えて、地元小学校の生徒さんが入場。
田楽団が笛や太鼓を鳴らしながら演技を行い、早乙女が田植えを進めていきます。
(生徒さんは田んぼに入らず、演技のみです)
ほどよい風が吹く中、約40〜50分ほどかけて田植えが行われました。
帰りももちろん芸備線。偶然にも広島色に遭遇。
回数券はここから使用することで、期間内に使い切りました。
さて、この花田植、
広島市内から芸備線で来られた方もそれなりにいたようで、親子連れや外国の方など10名程の方々が駅を利用し、花田植に話を咲かせていました。
なんとか若い世代で、今後もこの歴史を引き継いでいって欲しいですね。
また、見る側(私個人)としては、芸備線の駅からそう遠くない場所で、このような伝統を目にする機会があることを多くの方に知って貰い、訪れて頂きたいと思います。
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花田植のイベント情報はこちらのサイトも参考になります。
https://satoyama-mirai2017.jp/
※例年、毎年6月第1日曜日開催

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