2018/7/6からの断続的大雨により、
三篠川の水位が
氾濫危険水位を超え、氾濫こそ起きなかったものの、高い水位と激しい流れが橋梁を長時間襲った結果、
狩留家〜白木山間に掛かる「第1三篠川橋梁」が【流失】する災害が発生してしまいました。
また、これ以外にも芸備線の沿線において、下記の被害発生が確認されています。(
7/10時点:国土交通省HP記載分から)
・内名〜小奴可:土砂崩壊
・西三次構内:土砂流入
・西三次〜志和地:斜面崩壊
・井原市〜志和口:土砂流入
・白木山〜狩留家:橋梁流失
・上深川〜中深川:橋梁傾斜
・安芸矢口駅前:冠水(7/7に解消)
報道によると、鉄路の復旧には、
下深川〜広島間が
数週間、
三次〜下深川間は
1年近くかかる見通しとのことです。
第1三篠川橋梁の流失の一方がSNSで流れた際は、できれば誤報であってほしい、と願っていたものですが、現実の厳しさを突き付けられました。
芸備線沿線の道路においても、至るところで水害による土砂崩れや道路の陥没等が発生している状況です。
特に、中三田駅前の県道37号は、道路が片側車線分陥没してしまい、当面の大型車両の交通に影響を及ぼすものと思われます。
※なお、道路状況が悪いことから、鉄道代行輸送は無く、路線バスがある区間はそちらを利用するといった状況になっています。
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雨が落ち着いた後、三篠川沿いのポイントをいくつか写真に収めてきました。
まずは、三篠川橋梁3兄弟で唯一被害が無い(ように見られる)、第3三篠川橋梁。
付近の水位計は、最大で
氾濫危険水位を1.7mも超えていました。
橋を跨いで反対側(県道37号側)
堤防の侵食を抑える為に、土嚢が積まれる工事が早速実施されていました。
続いて一般道ですが、中深川〜上深川間の県道裏道となる橋が崩落。
大きな木々がいくつにも重なっている光景を目の前に、同じく写真を撮られていた方となんでこんなことに・・と嘆くしかありませんでした。
この橋には水道管が通っていたようで、この崩落に伴い、この先の上深川・狩留家地区では断水が発生しています。
先程の崩落した橋とほぼ水平に位置する「
第2三篠川橋梁」。
橋梁の中央がぐにゃりと変形してしまっています。
レールの上に漂流物があることから、この高さまで洪水が押し寄せていたことが分かります・・
この豪雨災害の直後の7月10日、梅雨明けが発表されました。
洪水の後は熱波が襲ってきます。
可能な限りの対策をしつつ、ただひたすらに復旧を進めていくしかありません。
少しでも復旧の力になるよう、できることから支援していきたいと思います。
また、情報に進展があれば別記事としてレポートを予定しています。

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