新見〜備後落合間で、4月4日からの増便を前にした3月9日早朝、まさかのニュースが飛び込んできました。
「芸備線 東城〜備後八幡間を走行中の列車(3441D)が土砂に乗り上げて脱線」
最初は全く事故の規模が分からない状況でしたが、報道の写真を見て、こらえらいことだということを理解できました。
事故現場は、東城駅からそう離れていない場所で発生したとのことで、現地を確認したいと思い、一路東城へ向かったのでありました。
東城駅から北西に1kmほど、遠くから事故現場が見えました。
土砂が崩れた部分がブルーシートで覆われ、その横に横たわる車両がありました。
この辺りは線路沿いに成羽川があり、現地は橋を渡った向かい側にあります。
橋を渡った先に、遠目から横たわる車両が見えました。
因みにこのアングルは進行方向とは逆側です。
(奥側が東城駅、手前側が進行方向です)
立入可能範囲から車両を撮影した様子です。
車両はキハ120 358(岡山車)であることが分かりました。
線路へ流れ込んだ土砂は既に撤去済みらしく、事故に至った経緯は見て取れませんでしたが、川がすぐ近くにあるなかで、この位置で車両が止まったのは被害が小さく済んだことの要因だと思います。
また、乗客はゼロということもあり、運転士も無事であったことも一安心です。
(報道的には悲しい印象ですが、そもそも3441Dは送り込み要素が強い運用でもあり…)
−−1週間後、
JRはこの事故からの復旧計画について、
「4月末」を復旧時期とし、5月初旬からの運転再開を発表しました。
事故現場手前の道路には、このような看板が設置され、関係者以外立ち入れないとのことでした。
車両の周りはこのように囲いがされ、車両の様子は分からなくなっていましたが、重機が入っていることは確認できました。
現地にはクレーン車を入れることができないため、車両を分解(解体)して撤去する旨が報道されており、まさにその作業が行われているものと思われました。
4月4日の増便を前に、備後落合での交通アクセス増も期待されていたなか、この事故は非常に痛手で、心底辛いところではあります。
※4月4日からの列車増便は、備後落合〜新見間で予定通り行われるようです。(東城〜備後落合間は復旧までバス代行)
一先ずは復旧にこぎ着けてもらい、多くの人に利用してもらう当初の目標に向けて、進んでいってほしいものです。

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