最近のGyaOの映画広告で「オーロラ」という
お正月映画の予告編のハイライトシーンがよく
放映されているが、その主役のオーロラ姫を
演じているバレリーナの動きは大変美しく素
晴らしいものであると感じる。
バレエというのは優雅な動きをかもし出す為に
体中のあらゆる部分を細かくコントロールできる
ように訓練するものなのであろう。そのオーロラ
姫がベッドから起き上がって、身体を伸ばしたり
する動作をバレエの動きで表現しているのだが、
それがまた素晴らしい。身体の各部の分離独立と
調和的な律動が流れるようにスムーズなのである。
それにバランス感覚もぴかいちである。
また、予告編のハイライトシーンの一番最後に
くるりと回転して片足を後ろに引いて伸ばす極めの
ポーズをとるのだが、スカートがクルリ、フワリ
と降りてくるあの最後のシーンは何度見ても背筋が
ぞくぞくして感動を覚える。
彼女が古伝の空手や中国拳法をやったらさぞすごい
達人になるだろうなぁと思う。ただ、見る限り、
バレエの動きは滑らかな律動感を出す為に身体各部
を一度に動かすということはせず、順番に動かして
いるために武術的な動きとはなっていないが、おそ
らく、同時にすべてをひとつの調子で動かすことも
たやすいだろうから、そのように使えばすぐに完成
品になるかもしれない。
さて、
昨日の夜のテレビ番組で「学校へ行こう」というのが
あり、途中から見たのだが、世界的バレリーナを目指す
少女を世界的なバレエダンサーのマラーホフ氏に引き
合わせるためにベルリンへ行くという企画であった。
その番組の中でマラーホフ氏(世界bPの折り紙つき
ダンサーらしい)の踊りや基礎練習の風景を撮って
あったのだが、いやはや、凄かった。その身体能力も
さることながら、体の各部分を分離独立させてしかも
調和させている見事な動きであったように思う。
彼がバーにつかまってしゃがむ動作を見ただけで
背筋がぞくぞくして「こいつぁ、すげえ!」と思って
しまった。
以前、熊川哲也氏の特集番組か何かで、後輩の指導に
あたっている氏が、空中で何回転かして降りてきて膝
まずく動きがうまく出来ないで悩んでいる後輩に、
こともなげに「こうやるんだよ。」とやって見せたのを
見たとき、努力だけではいけない世界を垣間見たよう
で、熊川氏の天才ぶりに感動したものであるが、
いやはや、世界は広い。上には上があるものだ。
武術家は舞踊をバカにしがちだが、それは大きな
大間違いだろう。あれだけの基礎があれば、ちゃんと
した師匠につけば一ヶ月ほどで達人ができあがる
可能性が大きいと思う。
いやぁ、バレエって凄いっす。(;^_^A

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