秋も深まり、境内にフジパカマの花が咲いている。
昨日、住職が「O君、ちょっと来てみろ!」という
ので、何事かと境内に出てみると、フジパカマに
群れている2〜3匹の蝶を指差し、「アサギマダラ
じゃ。これは渡り蝶で、長野の方からやって来る
んじゃ。」と説明してくれた。
かなりな長旅をする蝶らしい。よく見ると、羽の
色の薄い部分が透き通っていて向こうの羽まで
見える。なかなかきれいな蝶であった。また、その
アサギマダラのほかにもきれいな模様を持つ蝶が
いたが、どういう名前か分からなかった。
で、今日は、デジカメで撮ってやろうと、昼ごろ
フジバカマのところに行ってみると、おぉ、昨日より
たくさん群れているではないか、アサギマダラ。
早速接写を試みようと近づくが、近づくと逃げて
しまい、なかなか撮れない。じーっとしていると
ひらひらと私の周りを舞って、目の前の花にとま
ったりするので、なんとか何枚かデジカメに納める
ことが出来た。
さて、昨日のように他のきれいな蝶も撮ろうと思っ
てあちこち見てみると、昨日と同じ場所にいた。
が、なんか変な形である…。「おやっ、片方の翅が
とれているぞ。」と思い、よく見ると、なんと!!
そのきれいな蝶はカマキリに捕まっており、ムシャ
ムシャと食われているではないか。「えーっ、かわ
いそう。」と思ったが、蝶も食事、カマキリも食事
なのであった。
カマキリは翅はあまり好きではないらしく、胴体や
内臓をムシャムシャ食べていた。無残やな…。
で、よく見ると、フジパカマの花の陰に3匹カマキリ
が潜伏しているのを発見した。また、そのカマキリ
が取り付いている花の下にはアサギマダラの翅が…。
「むぅ、アサギマダラも食われちゃったのか。長旅を
してここまで来て、カマキリの餌になるとは!不憫
なことだ。」と無常を感じた。
しかし、フジパカマは人間の私にはそれほど美しい花
だとは思われないが、蜜がうまいのか、たくさん蝶が
群れる。だが、実はそこには恐ろしいカマキリが待ち
構えているのだ。蝶も優雅に蜜を吸っているのでは
ない。命がけなのである。
この状況を見て、人間界にも同じようなことがあるな
と想像をたくましくしてしまった。きれいなお姉さんに
誘われてついて行くと、怖いヤクザ屋さんが出てきて
暴行された上にお金を巻き上げられるという、美人局
(つつもたせ)などという犯罪があるが、これなんか
まさに蝶とカマキリのシチュエーションにピッタリで
あろう。クワバラ、クワバラ…。(-_-;)
(デジカメで撮った画像をUPしようと思ったのだが、
残念ながらPCに取り込めなかった。つまり、PCを
新しくしたもんで、ドライバーをソフトから入れなお
さなけ ればならないようなのである。また大阪に取
りに帰らねば。(;^_^A )

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