世の中には「坊主は税金を払っていない!」という間違った
常識が結構はびこっている。以前圓寂坊のHPを立ち上げた
時に、Q&Aのコーナーを作り、釈明しておいたのだが、
残念ながら焼け石に水だったかも。
だもんで、多くの税金をちゃんと払っている坊さんのために
このブログでも釈明をしておこうと思う。こういう機会は
多ければ多いほど良いからね。(;^_^A
最初に、意外に思うかもしれないが、坊主は所得税も払って
いるし、住民税だってちゃんと払っているのだ。宗教法人に
税金がかからないというのは、お寺という宗教法人の組織に
入るお金に、税金がかからないのと、その固定資産などに
固定資産税がかからないというだけである。
また、お寺というのは檀家のものであり、総代や住職などの
運営役員によって管理運営されており、住職やその家族の
個人的な資産ではない。…まぁ、住職は住み込みの管理人に
毛の生えたようなものかも。(;^_^A
ただ、宗教上の儀式行為や慣習において、坊主は専門家な
ので、その方面に関しては、檀家に口出しできる余地はあ
まりないということはあるだろう。毛の生えたとはそのこ
とである。
お寺というのは独立した宗教法人であり、本山と末寺の関
係はあっても、基本的に独立採算である。そして会社法人
と似たような組織でもあるのである。住職はいわば社長で
あり、奥さんや役僧などは従業員といったところであろう。
さて、社長である住職や従業員である奥さん・役僧には毎
月、給料が宗教法人であるお寺から支払われねばならない。
つまり、彼らにはみな所得があるわけなので、当然所得税
がかかり、源泉徴収の対象となるのである。当たり前だが、
住民税だって見逃してくれはしない。所得に見合うだけ取
られるのである。
だから、払ってます!税金。(T_T)

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