知識に同意し、心に受容することは一種の信仰である。
真理を信仰するならば、現実に即して生き、自受法楽
するだろう。だが多くの場合、知識は虚偽である。
虚偽を信仰し、それを後生大事に生きると、苦しみに
満ちた人生となる。
生まれてこの方、我々は多くの信仰を心に持ち、それが
思考や行動の規範となっていることが多い。
一度信仰をもってしまうと、心の力はそれに制限される。
信仰の数が少なければ少ないほど、心の力は回復され、
本来の自由が顕現する。
虚偽への信仰を破棄することは、本来の心の力を取り戻す
ことである。これを「力を狩る」行為という。

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