みなさん、ブラウン気体=ブラウンガスというのを
ご存知だろうか?
これは水を電気分解して得られる水素と酸素を2:1の
比率、つまり水の構成と同じ割合に混合した気体である。
先日読んだ、コリンウィルソンの本によると、
この気体を使った溶接トーチは超高温を創りだすことが
でき、金属を気化させることもできるという。その炎は
木材や金属に瞬間的に穴をあけてしまうことができる
という。3400度超でやっと溶けるタングステンでさえ、
あっという間に溶かしてしまうことができ、しかもその
先端を離れた部分に手を触れてみると、少し暖かいぐらい
の暖気しか感じないという。
その発明者はユル・ブラウンと言い、それでこの酸素と
水素の混合気体をブラウン気体というのである。
他にも、トンデモ科学としか思えない、錬金術的な化学
反応を起こすこともできるということであり、さらには
放射能廃棄物でさえ完全に無毒化できるという、ちょっと
信じられない説であった。
その原理は不明だが、酸素と水素を水と同じ比率で配合
することにより、二つの気体を爆発させるのではなく、
爆縮させることにポイントがあり、それによって金属元素
などを化学反応させ、奇跡的な現象を起こすことができる
のだということである。
「へぇ〜、つまり水を電気分解して、酸素と水素を生成し、
それを燃やすというのは、子供でも知っていることだけど、
2:1という水と同じ配合比率で混合気体を創り、それを
燃やすわけか。もちろん、燃焼後に出るのは水だけという
わけで、クリーンなエネルギーなんだろうな。でも、その
燃焼温度が超高温で何でも溶かすって本当かな?」
というのが私の感想であった。が、一応ネット検索などを
して調べてみると、なんと、日本人でも同じようなものを
発明している人がいた。その気体は酸水素ガスというらしく、
ブラウン気体の実験と同じようなパフォーマンスをしている
Youtubeの動画を見つけた。
それがこれである。
→
http://www.youtube.com/watch?v=GE9cUgPdA_s
最後の方で、安定化させてボンベに詰めることもできる酸水素
ガスでエンジンをまわしていたが、要するに、電気分解して得
られたガスで、使用した電気エネルギーより大きなエネルギーを
生み出すことができれば、未来のエネルギー問題は解決という
ことなのであろうが、それはなかなか難しいだろう。まぁ、溶接
トーチは十分に実用化可能であろうが。
で、「あと数年のうちにはこの酸水素ガスを使用した溶接トーチ
が実用化されるような感じだな〜」と思っていたら、もう既に
実用化されて売られていた。どうも、この社長とは別に独自に
開発していた会社があったということか?
以下のHPがその会社であり、製品は「サンウェルダー」と
いう。
→
http://www.sunwell.co.jp/
このHPには価格など表示されていないが、なんと!!
楽天市場で売られていた。
→
http://item.rakuten.co.jp/accessorymart/coxy0435/
や、やすい!(@_@;) 399,000円ですぞ。
何でも溶かす炎って、いろいろ使い道があるような…。
しかも燃料は水。買っちゃおーかなぁ〜。(*^_^*)
※また、他の会社も同様な溶接機械を売っており、それは
「アクアウェルダ―」という名称であった。価格はさらに安い。
でも、そっちは今売られているかどうか微妙な感じである。

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