―以下の記事は、2006年2月の記事の再掲です―
「読み書きソロバン! その1」
最近は小中学生の学力が低下していることが問題と
なっているようである。まぁ、日本は学歴社会から
まだまだ抜けきれていないようだから、親御さん達に
とっては頭の痛い問題なのだろう。
私はこの年でもまだ独身なので、もちろん子供が
いない。だから、そういう心配はしなくてすんでいる。
が、昔から、子供ができたら是非習わせておきたい
と考えている学問や技術がある。
昔から、読み書きソロバンができれば、世の中生きて
いけると言われている。これはつまり、日本語が出来、
四則計算ぐらいできる能力があれば、世渡りに困る
ことはないというぐらいの意味ともとれるが、
私は読みを「暗誦」、書きを「書道」、ソロバンは
まさしく「ソロバン」と考え、もし私に子供がいれば、
一般教養などは義務教育に任せて、こういうものを
習得させたいと思っている。
では、具体的に何を暗誦するのか、なぜ書道をならう
のか、またソロバンの技術を習得するメリットは一体
何であろうか?ということについて少し愚見を述べて
みたいと思う。
まず、暗誦ということだが、若い記憶力の伸びる時期に、
古典をたくさん暗誦させるのが良いと思う。古代中国の
歴史上に、名を残す偉人達の伝記などを読むと、その
ほとんどが四書五経を若年のうちにことごとく暗誦し、
意味などにも精通しているようである。
(因みに、ユダヤ人だったら幼少時から「トーラー」
【旧約聖書の一部】などを暗記暗誦するらしく、その
中からいろいろの智慧を発掘・応用するのだと、
何かの本で読んだことがある。)
もちろん、教養を身につける為という目的なのであろうが、
これらの古典を暗誦できるという事は、それらの書籍を
持ち歩く必要はなくなり、脳中においていつでも閲覧でき、
閑な時や手持ち無沙汰な時に、思索・研究を重ねる事が
できるという事に他ならない。(それに脳のキャパシ
ティをあげる為にも役立つようである。…未確認情報。)
で、私が特に子供に暗記・暗誦を勧めたい古典が、
「易経」である。(本当は仏典の暗誦を勧めなければ
ならない立場なのではあるが。(;^_^A )なぜならば、
「…易経は【聖典】であるから」というのが大きな理由
である。
もちろん、易経というのは占いの書ではあるが、その
内容は、この世の千変万化の事象を陰陽という二元論
から考察し、時の流れの位相を六十四のパターンに分
類し、さらにそれを六つの段階に分け、象と変などを
観て解説した書物なのである。(64×6=384)
そう、この書はまさに陰陽二元論思想の精華といえる。
つまり、これを暗記・暗誦していれば、その人は、
「歩く易経である」といっても過言ではない。上記で
聖典と書いたとおり、易経は文字通り聖なる経典である
から、易神と感応道交する道をも開く事に通じるだろう。
また、これが脳中に存在することによって、超感覚的な
知覚も芽生えてくると思われる。(脳に易経が染み込ん
じゃっているわけですから。(^-^))
古代中国の偉人達は、四書五経を暗記したというが、
その中でもいろいろな面で効果を発揮したのは易経の
力に負う所がもっとも大きかったのではないかと愚考
する次第である。
…子供には易経を暗誦させよう!o(^o^)o
つづく

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