「12日目」
テルヒンツアガーン湖から風の谷を経由しフブスグル湖へ、再び湖に戻ってきたのは1週間後だった。この日は湖畔の遊牧民宅にホームステイ!
翌日には俺と曼荼羅さん以外はUBに帰ることになっていたため、タルバガンパーティー開催!!(いやなパーティーだな・・笑)。近所の遊牧民によって狩られたタルバガンを前に、「これを食べるのですか!?」とかたまる一同(笑)。
調理中のタルバガン料理「ボートク」です・・。

キモいですか? でも結構美味いですよ〜! しかし、翌日腹をこわす一同(笑)。
「13日目」
坂垣さん、ハナちゃん、ノリちゃんはカバ男の運転でUBへ、そして俺と曼荼羅さんは現地でジープをチャターしチョロートへ再び向かう。あいのり旅はこの日終わりを迎えた。
左写真、最後に皆で記念撮影(謎のアメリカ人JJは1週間前に一人でUBへ)。右写真、現地で雇ったジープで湖畔を走っていると、先に出発した「カバワゴン」が小川で沈没しているではないかっ! 救出作業で貴重な1時間を潰すはめになる。どこまで間抜けなカバ男!!(笑)。

チョロート川に到着しだい鬼狩りを本格的に開始! しかし、状況は激シブ、定番のアメリカンルアー「ジタバグ」「バド」「サブワート」を交互に使ってゆくが、開始から2時間でレノック4匹にとどまる・・(6月に比べてレノックが全く釣れません・・。産卵後回復していない固体が多いからか?)。

粘った末になんとかサブワートで
69cmのタイメンをゲット! このルアー、大物は釣れないけれど小型タイメンとレノックをコンスタントにつれて来るので結構いいです!使い方は「巻いて止めて巻いて止めて」。

しかしその夜、もの凄い衝撃が川辺に走る!! 自作ルアー「叉鬼」に「ゴボッ」と出て直ぐに強烈なヘッドシェイク、首の振りに合わせラインがグングンと引き出されたぁ〜! が、バレる(笑)。
そしてそれから5分後、同じ場所で再び「ゴボッ」という捕食音。が、微かにかかって直ぐにバレる。その直後、驚いた魚が水面を割って飛び出し「ザバ〜ン」というもの凄い音が闇に響き渡った! 「で、でかい。間違いなくオ〜パ以上の鬼だった・・」と腰を抜かす俺(泣)。
「14日目」
この日は朝からの撮影!! 写真は馬に乗っての鬼狩り風景。なかなかいい写真でしょ!(あっ!これは遊牧民が写したヘボ写真。曼荼羅さんのサェンな写真の数々はそのうちどこかで見れるよ〜♪)。

馬で移動し1kmほど川をさかのぼると、急流が大きな岩山にブチあたり対岸側の流れが逆流する凄いポイントを発見!
写真は遊牧民の小僧ボンボックと共にダブルヒット!!(って、小僧のレノックが明らかにデカイのは何故なのか・・? 笑)。まぁ、いい感じで撮影釣行を終えました。
しかしその午後、俺を打ちのめす衝撃の事件が・・。夕暮れ時に真っ先に立った「大きな岸壁によって川が狭められたポイント」。俺はビックバドを2mおきに打ち込み始めた。
とその時、俺が貸していた「ホームセンターで購入1000円ロッド」で釣りをしていた遊牧民が「タケ、このオーラガ(ロッド)なんか飛ばないぞぉ〜」と話しかけてきた。見るとガイドが反対向きなりラインがロッドに巻きついている。俺はガイドの向きを直し、「大丈夫だよ!」と言って1投げ(つけたルアーはエバグリの「マグナムラットアタット」)。岸に落ち1mほど泳がすと「ゴボォ!」、直後に満月状にひん曲がる安物ロッド。「わわわっ!1000円ロッドに鬼がかかちゃったぁ〜(汗)」
し、しかし、懸命に耐え続けた5分後、痛恨のフックオフ・・。やっぱりペナペナロッドでのフッキングは浅かったようです。「邪魔すんなよ!遊牧民よ〜!!(怒)」。
その夜、自棄酒をあおるが気が治まらない。そこで曼荼羅さんと共に深夜の出撃!前夜に「叉鬼」に大鬼がでた場所を目指した。
ライトを消し流れの音色で判断し川辺に出ると、そこは前日に大きな石を岸辺に置いて印をつけておいたその場所だった(眼鏡を破損しほとんど見えてなかったが、感が冴えてた〜!)。
そして1投目、使用はもちろん自作の「叉鬼」。5mほどドックウォークさせると「ガポォ!」。2日間に渡る鬱憤をはらすためガンガンと巻いて30秒ほどで寄せたのは
100cm8.55kg。鬼には及ばなかったが、カメラを前にし1投目、しかも自作で「小鬼」ゲット(小鬼は8kgオーバー)。「か・ん・ぺ・き」っす!
ロッド アマゾンフリップバリスタ(エバーグリーン)
リール コンクエスト201(シマノ)
ライン JIGGER 8HG 60LB(サンライン)
ルアー 叉鬼(武オリジナル)
フック トレブル23ロングシャンク(がまかつ)
「15日目」
この日は曼荼羅さんと共に「前日に鬼をばらしたポイント」に泊り込むことを決めた!(遊牧民ドライバーは1km下流に放置 笑)。
馬で崖を降ると「ゲッ!!毒蛇じゃん」。早速捕獲し今晩のおかずにすること決定っ!!(マムシと同種かな? 遊牧民によると噛まれるとかなりひどいことになるらしいが死ぬことはないとのこと)。
よく洗い、ナイフでさばく! そしてウッカと醤油で作ったタレによく漬け込む!(笑)。

そして炭火でじっくり焼く!!(あえてグロテスクさを残すために皮はつけたまま 笑)。
焼けるまで鬼狩りにもトライ!(この夜はマグナムラットアタットにレノックが2匹釣れただけ)。そして、食らう!!(写真では泣きそうな顔をしているけどかなり美味いよ〜! 細過ぎて食い応えはないが・・)

し、しかし、馬鹿げたことで大騒ぎしている俺達の1km下流ではその頃・・。
遊牧民ドライバーが
90cm6.85kgをゲットしていたのである。しかも1000円ロッドで・・(ルアーはエバグリの「マグナムラットアタット」)。
翌朝、「針が外せなくて死んじゃったよ〜」と微笑みかける遊牧民にショックを受ける日本人2人。あぁ・・。
16日目に続く!