怪魚その1「湿原の魔神 パプアンバス」
現地名:ドゥカトゥトゥマ(英名Papuan Black Snapper)
学名:Lutjanus goldiei 最大120cm(?)
なんかさぁー、自分達が世界の中心にいると思ってるアメリカ人って、魚にやたらとなんでも「バス」という名をつけるよねぇー。でも、リアルバスと呼べるのは「ピーコックバス」、そして
リアルブラックバスと呼べるのは「パプアンバス」のみじゃぁ〜!


この魚を初めて釣った時、俺はちょっと驚いた。派手さはないが、とにかくよく引く! あまりの突発的な引きに、横転してしまったこともあったよ…(雨で船底が滑りやすかったとはいえ)。パプアの引きが10だとすると、日本のバスの引きは0。つまりいくら掛けてもそのレベルには達しないということ。激流域のピーコックバスと同等か、やや上かな。
そして、その顔はまさに悪魔。上顎に伸びる2本の牙でルアーをボコボコにするぞぉ〜!
怪魚その2「闘神 バラムンディ」
現地名:カタートゥトゥマ(英名Barramundi)
学名:Lates calcarifer
マッディーウォーターの銀バラ(ナイルパーチじゃありませんよ〜!)。

ブラックウォーターの金バラ(その美しさ、ラテス族最強!)。

いずれにせよ、世界中でバラが最も熱いのはP.N.G。でもね、昨年のタイのバラ釣堀での特訓が活きたな…。
怪魚その3「湿原の金龍 サラトガ」
現地名:パグサ(英名Northern Barramundi)
学名:Scleropages jardinii 最大100cm(?)
ゴールドのボディは背中に向うにしたがい黒味を帯び、鱗は赤く縁取られる。美しくカッコイイ怪魚。TOP系にはなんでもよく反応し、タイ製ペラルアーにも盛んにアタックしてくる(ノリは悪いが)。ゲーム性ではPNGで最も楽しい魚かも! 今回は増水のため釣果はイマイチぱっとせず。最大で70アップにとどまる。

怪魚その4「パシフィックターポン」
現地名:オカサ(英名Pacific Tarpon、Oxeye Tarpon)
学名:Megalops cyprinoides 最大80cm(?)
ミノーはもちろん、TOP(ポッパー&ペンシル)によく反応するゲームフィッシュ。重量感はないが、モノ凄い暴れようでフックをいとも簡単に外す。そのファイトはクレイジーそのもの。ランディングしたらしたで船上を大暴れ、針を外すのがひと苦労な厄介な魚。

怪魚その5「ギンバ」
現地名:マダブ(英名Papuan catfish ?)
学名:誰か教えて! 最大100cm(?)
なぜか釣れなかったPNG鯰。ポッパーなどTOP系に良く反応し、その筋肉質のボディだけあって良く引くぞ!
おまけの世界珍魚列伝(PNG編)
珍魚その1「ストライプスネークヘッド」
現地名:ガストロー(英名Striped Snakehead)
学名:Channa striata 最大70cm
PNGのストライプスネークヘッドの魚影はちょっと異常だ。タイでプラァチョーン(タイ名)を狙ったことがある人がもしここで釣りをしたらなら、狂気乱舞すること間違いなしっ!
現地人曰く、「昔はこんな魚はいなかった。放流したのではなく、インドネシア領イリアンジャヤからやって来たもの」とのこと。


イリアンジャヤにこの種がもともといたとは思えない。もしかしたらタイやマレーシアで食用として大人気なこの魚、イリアンジャヤには食用として入ってきて、一部が逃げ出して自然繁殖を開始。圧倒的な自然の豊かさに支えられ瞬く間に大繁殖。陸続きのPNGに入ってきたのかな〜?(と、密かに推測してみるが実際のところは分らない)。
この種の世界記録は3kgジャスト。おそらく60cm後半の個体だ。この土地の圧倒的自然環境と釣り師の少なさから、すぐにそれを超す個体が育つのではないだろうか…。
珍魚その2「ニューギニアダトニオ」
現地名:クゥンピー(英名Campbells Tigerfish)
学名:Coius Campbelli 最大50cm(?)
オカッパリでパプアンバスを狙っていた時のこと、なにやら得たいの知れない珍魚が釣れた!
ルアーはラパラのCDマグ14、ただ巻きで流芯から手前のシャローに抜ける瞬間にゴンッというアタリ。始めは勢い良く底に走ったが、すぐに力尽きて浮いてきた。姿を見た瞬間、「やけにシマ模様がはっきりしたパプアンバスだなぁ〜」と思ったが(笑)、良く見ると「これってもしかしてダトニオですか…?」、ちょっとビックリ。


サイズは43cm。おでこから背中にかけて異常に盛りあがってゆくシェイプがカッコイイ!(こいつの50cmオーバーって無茶苦茶カッコイイだろうなぁ。今回は1匹しか釣れなかったが、今度は狙ってみたい!)。
そして、お味のほうはイマイチ(「えっ!食べちゃったの?」って? うん、なんとなく…)。その体高から筋肉質を予想していたが、実際はネチョネチョしていてシマリがない。イワシみたい…。
珍魚その3「その他の珍魚」
現地名:ザリ(ガーの一種?)&ワークリー(淡水カタクチイワシ?)
左写真はダツだけど、PNGの淡水域にはガーみたいな魚がたくさんいるよ! オカッパリでJOLTを引いていたら40cmぐらいの群れが追っかけてきた! ルアーがでか過ぎるためバイトには到らなかったが、次回はスピニングタックル&スピナー持っていくぜ!
右写真、サビキ仕掛けでゲットしたワークリーという珍魚。誰か学名を知っていたら教えてくれ〜!

