本当の秘境がほとんど存在しない今、これが無かったら死んでしまうということはないのだが、使い込むごとに愛着が湧き旅を豊かにしてくれるもの、それが釣り旅の相棒
「ツールナイフ」だ。
「釣り旅(特にモンゴル)」で自分的に必要なツールは「ナイフ(魚をさばいたり羊肉を切ったり、野菜・果物の皮剥き。鯰釣り時に餌の小魚をぶつ切りする際)・栓抜き(ホテルではビールを必ず飲むからね 笑)・缶切り(キャンプ時の朝食は缶詰で済ますことも多い)・ワインオープナー(ワインをたまに飲む)・大型マイナスドライバー(ハードジャークを続けると、リールのハンドルノブネジがよく緩む)」の5つ。ツールナイフはゴチャゴチャ色んな機能がついてる方が楽しいけど、自分がよく使う機能だけを備えたシンプルなものが長く使える。最近、蒙古遠征で使っているのが、以下。
「Ranger11(WENGER社)」
http://www.wenger.ch/knife/Sport_Knives_Ranger/Ranger.html
魚をさばくのに実用にたえるスライド式ロックシステムの大型ナイフは平均サイズ50c〜55mのレノックを調理するのにピッタリ。また、「釣り旅」で自分的に必要なツール「ナイフ・栓抜き(マイナスドライバー・ワイヤー切兼用)・缶切り・ワインオープナー」を装備し、無駄なものが「リーマー」だけというシンプルさがイイね。自分的に今のところ「対蒙古ベストツールナイフ」です(欲を言えば「リーマー」の代わりに、リールのメンテをする際の「小型プラスドライバー」が付いていたらベストなんだけどな…)。
昨年までは全く同じ機能を備えたビクトリノックス社のヘビーデューティー向けに開発されたシリーズ
「ロックブレード111mm」の
「ノーマド(ビクトリノックス社)」を愛用していたのだが、刃先が鋭く刃渡りが長いRangerの方が大型の魚をさばくのに向いているような気がして買い換えた(逆に野菜や果物の皮は剥き難くなったが…)。下写真の上に写るのが「ノーマッド」。下が「レンジャー11」。レンジャーの方が武骨な感じでルックスもいい。
以下はこれまで旅で使ったツールナイフ&ナイフ歴。
「トラベラー・フィッシャーマン・アングラーなど91mmシリーズ(ビクトリノックス社)」

1999年、ヒマラヤトレック後にカトマンドゥを訪れた際、アウトドアショップで衝動買い。それ以降、このシリーズをついつい買ってしまうのだ。3000〜5000円という値段の割りにしっかりとした造り。コストパフォーマンス的に世界最強のツールナイフ。しかし、無駄に機能が多過ぎるし、それぞれのツールが小さ過ぎて使い難い。次第に旅に持っていくことはなくなった。
また、釣り師心をくすぐるその名も「フィッシャーマン」は針外し・ナイフ・鱗落としなどの釣り向けの機能がついているが、どれも中途半端。ナイフ・鱗落とし共に魚をさばくにはサイズが小さ過ぎ非常に使い難い(特にナイフにロック機能がついてないのが魚をさばく際致命的)。
「WAVE(レザーマン社)」
http://www.leatherman-japan.com/tool/newwave.html
2000年にチベットからネパールへと抜けアンナプルナBCトレッキングを終えた際、カトマンドゥのアウトドアショップでそのルックスに一目惚れ! これは値段も張るだけあり非常にカッコいい! しかし、ナイフは使い難いし錆易い、釣り旅として使う機能があまりなく、結局八郎潟でウシガエルから針を外す際に使用しそのままおき忘れて紛失…。でも、自分の中で「カッコいいツールナイフNo.1」なので、また買おうかなと思ってる(対遊牧民ハッタリナイフとして…。遊牧民って、なぜかツールナイフが大好き)。
「No.12(Opinel オピネル社)」
アウトドアに興味を持ち始めた頃、周りのアウトドアマンのほとんどがこれを使っていたので、何気なく購入したフランスの刃物メーカーOpinelのフォールディングナイフ。値段は確か2000円ぐらいと安価だったが、切れ味鋭く質実剛健、非常にコストパフォーマンスが高いナイフでした。蒙古で会ったフランス人デビット(本HP蒙古編1参照)によると、本国では無茶苦茶安く消耗品とのこと。錆び易いのですが、その値段を考えれば妥当か。
「名称忘れた(HIROナイフ)」
確か30000円ぐらいで買った鹿角柄のナイフ。遊牧民も羨望の眼差しで溜息をつくほどのナイフであったが、2002年のチョロート川遠征時に無人となっていたテントから忽然と姿を消す。たぶん対岸に住む遊牧民に盗まれた…。これ以後、ナイフとツールナイフの2つを携帯するのを止め、ナイフ機能が実用的な「ツールナイフ」1本に絞ることにする。