タックル
ロッド「GUNGUN−73RH(バレーヒル)」
リール「コンクエスト401(シマノ)」
ライン「S u p e r S t o u t 10号−120lb(おおの)」
餌「ピラニアのぶつ切り」
※歯が立たなかったので、途中からラインは「ロープ」に。リールは「人力3人がかり、その後フォード社の軽自動車」にチェンジ。
現地に到着早々、案内されたのは周囲500mほどの小さな野池。野池に中央に架かる橋の上から辺りを見回すと、巨大な黒い影があちらこちらに浮いていた。
土地の所有者、牧場主のギィレミーさんに話を聞くと、1週間前に水を飲んでいた馬が引き込まれ食われてしまったとのこと…汗。
気を取り直し警戒しながら岸辺に近づき、カイマンの餌となる小魚の確保に精を出す。小型のペンシルを岸辺に投げ込むと、タライラーやピラーニャが無邪気に水面を割る。時折、カイマンが寄って来て、なんのためらいも無くルアーに食いつく。ことごとくルアーが破壊されるのでちょっとうんざり…。
十分な餌を確保し、野池の中央に架かる橋の上に立った。いよいよカイマンハンティングを開始する。タックルは、ロッド「GUNGUN−73RH(バレーヒル)」、リール「コンクエスト401(シマノ)」、ライン「S u p e r S t o u t 10号−120lb(おおの)」と日本の雷魚用。ラインの先端に1mほどワイヤーリーダをダブルにし、フックは大鯰ピライーバ用である。ピラーニャを1匹掛けし水面に放り込むと、カイマンは次々に寄って来て、鋭い牙の生えた大きな口を空に向かって突き出した。
眼下3mでバイトを目の当たりにし、「落ちたら確実に食われるよね」と冷や汗をかく。
餌争奪戦は群れの中でも少し大き目のカイマンに軍配があがった。ピラニアを咥えると沖に向かって勝ち誇るように悠然と泳ぎ去る。
ギィレミーさんに「まだ合わせるな!飲み込んでからにしろ!」とのアドバイスをもらい、カイマンの動きに合わせ、ラインを少しずつ出して様子を窺った。
カイマンが30mほどを泳ぎ切り、ピラニアを本格的に食い始め、渾身の力を込め2度3度大合わせを入れる。その瞬間、カイマンは身を捩じらせて大暴れを開始し、慌てふためく俺。
10分ほどのやり取りでカイマンを橋の下まで寄せるが、怪物はまだ本気を出してはいなかったようだ。橋を潜り抜け、今度は反対側に向かってもの凄い勢いで泳ぎだした。橋に擦り付けられ、ロッドが「ギシギシッ」と鳴く。折れる寸前でギィレミーさんの助けが入る。
ギィレミーさんが橋の反対側から身を乗り出しラインを掴み、俺はロッドを野池に放る。その後、ラインを手繰り寄せ、ロッドを救出。上手く橋を潜らせることに成功し、再びファイトを開始する。そして、橋から岸辺に飛び降り、走るカイマンを追った。
下写真、と同時に他のカイマンもファイトする俺の方に向かって移動中。「とっても怖いんですけど…」(橋の上から同行したシルビオさんが撮影)。
ファイト開始から約30分、一度近くまで寄せるが再び沖に走るカイマンを止めれずラインは一瞬で切れた。やはりPE120lbでは無理だった…。
カイマンハンティング2に続く!