今日もまた水上家屋の珍魚釣りから1日が始まった。偏光グラスで湖面をのぞくと、水面下で群れるボアリより一段低い層、家屋の柱の影に一回り大きな固体を発見する。ボアリの急襲を交わしつつ、口元にワームの微塵切りをゆらりと沈める。1匹目、新魚種「アカラ・ウィナグリ」ゲットする。深緑のボディに、お腹が赤紫に染まる渋い珍魚。

ピーコックバス午前の部は、ピーコックバス3匹・アロワナ1匹・ピラニア1匹・タライラー4匹と低調が続く…。


昼食はキープしたピラーニャのから揚げ。毎日こんな感じのお昼御飯だけど、まったく飽きない。
昼食後は置き竿でピラルクーを狙うが、「近頃、アロワナしか釣れなくなったわ…」。


そこで、暇つぶしにスピナー(パンサー)を投げ、湖底まで沈めて巻いてくると、新たなピラーニャが! 太陽光を反射して綺麗…。

シェスタの時間、おっさんがちょっと来いと言うのでついて行くと、山の上でミツバチを飼っていた。

くり抜いた丸太の中にミツバチの巣。写真に写る黒っぽいものがハチミツ貯蔵庫らしい。混じりっ気なしの天然ハチミツはモノ凄く美味い!


夕マズメはピラルクー狙い。浅場でバシャバシャやっていた130cmぐらいのピラルクーに何気なくザラを放った。着水後、しばらくポーズをとってから「チョン、チョン」と僅かにアクションを入れた。ザラの動きに僅かに遅れてラトルが鳴るのがいい感じだ。直後、「ゴボッォオオオ!」とモノ凄い勢いで出た。ほんの一瞬重みが乗ったが、残念ながら針掛かりはしなかった…。
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翌朝、おっさんに誘われて、夜明け前に水上家屋を出た。前日のリベンジでピラルクー釣行である。まだ、カエルが餌を求めて活発に動いている時刻。眠い…。

ラゴアに船を浮かべて30分も経つと夜が明けた。岸辺に浮かぶ水草の際にザラを撃ってゆくが、外道のタライラーやアロワナが水面を割るのみで本命の姿は無い。


そこでおっさんがブッシュの奥、水深50cmを切るようなシャローへと舟を進めた。

そういえば数日前、おっさんの息子とこのラゴアでピラルクーを狙ったのだが、息子はオープンスペースの深場で呼吸に上がってくるピラルクーばかりに目を奪われていた。俺は内心「見えているピラルクーは容易にルアーを食ってこない。狙うならもっとブッシュの奥のシャロー、水草に身を隠しながら小魚を今か今かと待ち構えている固体だ!」と思っていたのだが、張り切る息子の姿に何も言いえず、ポイント選択をまかせっきりにしていた。
何も言っていないのに俺の行きたいポイントを察してくれる。「さすがおっさん、息子とは年季が違うぜ!」と感心していた時だった。おっさんが突然ロッドを握り、エバーグリーンのペンシル「シャワーブローズ」を幅1mほどの水路に放った。3秒おきにロッドをチョンと動かし、非常にゆっくりとしたドックウォークで攻める。ルアーが50cmほど移動した時に水面は炸裂した。小型だが、真っ黒なボディがカッコいいピラルクーだった。

それから更に奥へと舟を進め、ピラルクーが侵入できる限界ギリギリのシャローに達した。水草や立ち木だらけで、ルアーを動かせるのは1.5mの範囲、非常に動かし辛い。ザラを岸辺ギリギリに落とし、少し早めに3度首を振らせた。そして一呼吸おき、1度「チョン」と僅かに動かした直後、1mぐらいのピラルクーが横っ飛びでザラを襲う。だが、食いきれなかった。その後、2度同じ場所でバイトが続き、食う気満々である。そして4度目、ついにフッキングに成功するが、ブッシュに潜り込まれ、引き吊り出そうとしたところ、トレブル14のサイズ1が開き痛恨のフックオフ。
意気消沈していると、おっさんが「投げ続けろ」と小声で言う。半信半疑で執拗に同じコースネチネチと攻め続けたところ、もう1匹いたっ! ルアーをじっと観察していたのだろう。突然、「ボフッ」と吸い込んで、ヘッドシェイクで大暴れ。先ほどより2回りぐらい小さいが、TOPで狙って捕れたことが嬉しく、大満足! タックルはバリスタにスピードマスター201、ラインはPE100LB。

満足して水上家屋に戻る。朝が早かったため、みんな、居間でゴロゴロです(笑)。ハンモックのある暮らし、素敵。

お子ちゃまだけが元気です(笑)。

暇を持て余していたところ、なんか見たことのない船が近付いて来たぞ!

なんと、アマゾン川の移動式キオスク! ほとんどガラクタにしか見えない商品を船いっぱいにぶら下げて、この広大な水域を旅をしながら売り歩く。なんとも気の遠くなる商いだな…汗。

おっさんが起きてこないので、午前のピーコックバス釣行は息子と軽く出撃! ピーコック1匹・タライラー2匹。ピラルクーのバイト1回。


息子は71cm1匹。相変わらずなサイズで早めに帰宅する…。
そして午後、誰も起きてこなかったので、一人水上家屋周辺で珍魚狙い。そして、嬉しい珍魚が釣れた!

ガーの群れを発見し、スピナーを丁寧に通していたら、真っ赤なお鼻のガーさん釣れた! 婚姻色だろうか? 20匹に1匹ぐらいの割合で何故か赤い…。

さらに、みんなが寝静まっていることをいいことに台所下に大量のご飯を撒くと、ピャーウ・フラミンゴ! 綺麗だね、これも嬉しい1匹。

そして、水中が餌を求める小魚で騒がしくなったところに、ワラワラと群れで急襲してきて入れ食いになった名称不明の珍魚。

そんなこんなで日が暮れて、おっさんとちょっと漁に出かけると、

新たなプレコ(この地ではボドと呼ばれる)を刺し網でゲット!

裏返すと、誰かに似てる…。なんか、シルエットと模様がテルっぽいです…笑。

プレコは大好き。かなり満足の1匹!!

本日も命いっぱい楽しみ、長い1日であった…。
「水上家屋珍魚釣行記5」に続く!