雷魚6匹 あたり32 5月25日釣行
ここ2日、締め切りに追われていたのだが、昼過ぎになんとか書き上げて送信。校正が帰ってくるのを待つ。ふと窓から空を見上げると、「イイ天気だなぁ」。天気予報では雨マークが続き、雷魚はしばらくないなと思っていたのだが…。「雨上がりの晴天」、どうも水辺が気になってしょうがない。「30分だけフロッグを投げよう」と思い立ち出撃する! 「どうせ校正が帰ってくるのは2時間後のことだろう」と思いつつ…。
野池に到着すると、先日の釣行とは打って変ってバイトが連発する! 多くの雷魚が日向のシャローにさしており、それに混じってバス&鯰も水面を割る。しかし、「今日はノラねぇー」。


ポツポツと小型を捕っていくが、今日はバラシも多発する。いまいち食い方にアグレッシブさがなく、がっぶりと食ってくれない。


推定80アップがヘッドシェイク時にすっぽ抜け…。20バイト近くありながら、小〜中型を4匹手にしたのみで小休止。

気がつくと3時間もロッドを振り続け、夕暮れ時になっていた。早く帰って、初校をチェックしなければならないが気がおさまらず、「もう少し校正は待ってもらおうか」とついついロッドを振り続ける…。
気分転換にタイ製ペラルアーに変え1投目、沖から枯れアシの乱立するシャローに差し掛かった時、雷魚が猛然と引き波を立てて追尾してくる。ノラずに2投目、岸辺ギリギリで「バフッ!」と出た! やせ気味の70cm前半。

理想的なフッキング! タイではジャイアントスネークヘッドに使われているこのタイプのルアー、フロッグに出ない固体にスイッチを入れることが度々ある(アクションはフローティングという特性を生かし、バズベイトより少しゆっくり目に巻く)。

写真撮影を済ませ、同じポイントに立つと、黒い影が岸辺のシャロー、枯れアシの陰に「スゥー」と入っていくのが目に入る。フロッグに変えて、枯れアシ脇をドックウォークで通すと、水面が僅かに揺らいで「パフッ!」。50cm台の小型だが、頭がいかつい形でカッコいい。

30分のつもりだったが、32バイトもあったので、4時間もロッドを振り続けてしまった。「デザイナーさん、スミマセンでした…汗」。
雷魚5匹 あたり17 5月30日釣行
ここ数日、寒い日が続き夜はストーブが必要だった。いくら北国といえど、例年ならとっくにストーブは封印しているはずなのだが、今年は寒く魚も釣れない。雷魚はしばらくお休み中だったのだが、本日は最高気温19℃。そして眩しいほど晴天だ!
だが、野池に到着すると先日に比べ「全然出ねぇー!」。2箇所を回り、やっと出たと思ったら、鯰…笑。

3箇所目、もうやけくそになりドブ臭漂う泥に腰まで埋まってウェーディングを開始する。大遠投し、フロッグをアシに引っ掛けてから、水面に「ポチャン」と落とす。しかし、雷魚に直撃してしまったようで、驚いて「バシャ、バシャー」と逃げていく。「あーあ」と思い、そのままパラアシの中をドックウォークさせていると、近くにもう1匹ついていたようで「パフッ!」と出た! なんとか小型の1匹目を捕獲する。

益々ハードに漕ぎ進んでゆく。もうへその辺りまで泥に埋没し、前進すれど中々進まず…。アシがパラパラと生えているワンドに達し、驚いた雷魚が魚雷の様に逃げ惑う。3〜4本発射された模様。注意不足を反省しながらも、下手して転んだら死にそうなほどウェーディングしているのでしょうがない…。
ワンドの再奥にフロッグを投げ込むと着水と同時にバイトする。しかし、ノラずに少し休ませてからの2投目。アシに引っ掛けて静かに落とし、50cmほど引いてきたとき「ボフッ!」と捕食音が鳴り響く。ヘッドシェイクに耐え、一気に寄せると80アップのグットサイズだ! ボガグリップをはめ、意気揚々と岸辺に引き返し、記念撮影をする。満足の1匹。

同じ場所に舞い戻り、さらに1本を追加し(写真なし)、満足して小休止する。
再び1番初めのポイントに舞い戻る。新たな固体がさして来ているのを期待するが、1本のみ。2箇所目も激渋で2バイトのみ。
「あの日の少年の夢を大人の自分が叶えてやろう企画第1弾」
「もう疲れたので遊びに入ろう!」と思い、あのフロッグを取り出した。名前を知ってる人は「おっさん」に違いない(笑)。
ダイワ社「ブルフロッグU」
小学生の頃に買った初期型フロッグなんだが、「ダイワがこんなの造っていた時代があったんだなぁ」。当時あまりにド田舎・山奥に住んでいたので、近所は渓流魚の宝庫だった。近所に1件だけあったお婆ちゃんの釣具屋さんにはルアーといえば「スピナー」しか売っておらず。もちろんリールも持ってなかったので、延べ竿にスピナーを結んで、流れの中でステイさせて山女なんかを釣っていた。たまに都会(と言っても、東北の県庁所在地なんで…)に遊びに行った際、釣具屋に行くとスピナー以外のルアーが並んでいて心がときめいた。特にダイワのルアーが好きだった(へドンの年代モノとかまったく興味がないけど、オールドのダイワルアーに今でも胸がときめくのはその頃の名残か…)。その時買った「ブルフロッグU」。残念ながら近所に雷魚は棲んでおらず出番はなく、手にとって眺めるだけだったが…。「あの日の少年の夢」を「大人の自分」が叶えてやろう。いざ!
「しかーし! このフロッグ、糞でした…笑」。100lbラインだと10mぐらいしか飛ばない。おまけにやけに大きな足、水面直下で揺ら揺らとアピールしてくれるかと思ったら「ただ着いているだけじゃん!」。アクションイマイチ。絶対出る鉄壁コースに通すとなんとか雷魚が反応するが、弾力のあるボディに下向きのフック、「ノラねぇ」。最近の中空フロッグに慣れてしまった雷魚マンには使い難いわ(時代が時代だっただけに、この作りはしょうがないけどね)。
3箇所ほど回った挙句、あまりに飛距離が出ないので、タックルを鯰用(バリスタ+DC7+PE70lb)に変える。そして、流れ込み直下に黒い影を発見した。雷魚は岸辺に頭を向けて、じっとしている。果たしてバイトしてくれるだろうか?
1m先に静かに落とし背後から通すと、身を翻しアタックした! 瞬時に抜き上げる。ブルフロッグUで人生初釣果だ! 小型だが、あの頃の夢を叶えたモノ凄く嬉しい1匹だった。

バラバラになったけどね…笑。

まだ本調子ではない秋田の雷魚釣りだが、「あの日の少年の夢を大人の自分が叶えてやろう企画第2弾」準備中! 続く。