3日目午後
お昼を過ぎると早くもカラフトマス釣りに飽きてしまい、産卵のため小川を遡上するカラフトマスを観察したり、餌でカニやカジカを釣ったり。

一方、ロボと化したヒロト君は黙々とその後も釣果を伸ばす。挙句の果てには、外道でカモメまで釣ってしまい、純正フライフィッシャーマンのひしめく海辺で我々4人は非常に浮いた存在となってしまうのであった…。年長者の俺としては「これはいかん!」と思い、3人に真顔で提案した。「次はヒグマか(笑)」。
写真は距離にして約40m(河口から)、巨大なヒグマが付近に散乱するカラフトマスを漁っている(幅3mに満たない小川に無数のカラフトマスが遡上しており、水中のみならず、岸辺にも飛び出してポツポツと落ちている状態)。

日没間際、現場に綱引きが出来そうなほど太い綱が落ちていたので、カラフトマス4本を縛った(もちろん、自然に餌を撒くことは野生動物を呼ぶことになるので、その場に落ちていたカラフトマスを結んだ風)。
こっそりと任務を遂行する我々であったが、もうすでにフライフィッシャーマンの方々に不審者としてマークされており、今度は何をやらかしているのかとこちらをガン見している…汗。明日の朝が楽しみである!

夜は焚き火でちゃんちゃん焼きと焼きトウモロコシを作る。ビールが美味い!

4日目
早朝、ヒグマが出現したらしく、番屋の外が騒がしい。寝床から飛び起き、カメラを持って駆けつけると中型のヒグマが小川の周辺をウロウロしていた。仕掛けを見に行くと3匹のカラフトマスが消えており、1匹は約5m離れた地面に。


ウキの代わりに付けたポリタンク。「意味があるのか?」というご意見もあるかと思いますが、まぁ雰囲気で…笑。最大で400kgを超える日本最強の獣・ヒグマ。「釣り」では太刀打ちできるわけないのでシュミレーション…。これ、ヒグマ、バラし一って言っていい?(だめか…)
※追記(2015年8月)
平成27年1月20日より北海道生物の多様性の保全等に関する条例に基づき、ヒグマに餌を与える行為や、餌を与えることを目的として餌を撒き、又は放置する行為をヒグマへの餌付け行為として禁止しています。
当記事はもともとその場所に散乱していたカラフトマスと、その場所に集まるヒグマ(もちろんヒグマが付近に居ないことを現地の方と確認した上で)を時間差で写真に納めたフィクションです。
カラフトマス釣りを開始してもまだ付近をウロウロしているヒグマ。のんびりと海岸線に沿って遠ざかって行き、やがて消えた。


朝の数時間、最後のカラフトマス釣りを楽しむ。


知床の美しい海岸での2日は楽しかった。1年に1度、恒例行事にしたいものだ。
港に戻り、次の目的地に向かう。2時間ほど走りとある漁港に到着する。北海道は海もまた豊かであった。カジカ釣り、楽しかったです。


管理人、ほとんどロックフィッシュ用ルアーを用意していかなかったので、同行者に恵んで貰ったワームを使う。そんな旅人にも北海道の海は優しく微笑んでくれた。


ブラッシュホグ系ワームのテキサスリグで岸壁際の海底を「トン、トン」と叩いていく釣り。

外海側で釣りをしていたケンちゃんが「こっちの方がでかいの出そうです!」とのこと。みんなで外海に面するテトラ地帯に移動すると、ヒロト君が所々赤紫色に染まる怪しげなカジカを捕獲。


が、それ以降アタリがほとんど無いので、内海で小物釣りに徹すると、カジカ・アイナメ次々とヒット。約50mで9匹。



見たことないギンポ(?)もGET! ニョロニョロ系は嬉しい。

外海に面するテトラ地帯で釣りをしていたタクヤ君がニッコリと笑みを浮かべて近寄ってきた。日本海北部・北海道・オホーツク海・ベーリング海などに棲息するウサギアイナメを手にしている。真っ赤な魚体が美しい! ということで、俺も再びテトラ地帯に移動する。しばらくして、海中に沈むテトラの隙間で「コツ、コツ」と小さなアタリ、続いて引き込まれたところでラインを送り込んでから合わせると、結構イイ引きだ。初めてウサギアイナメをGET!


最後にケンちゃんがこの日一番の大物50アップのカジカを手にした。

これぐらいあるとまさに怪魚。こんなのが釣りたかったなぁー。


その夜、急遽アメマスを求めて車を走らせた。続く!
※時間が無いので、思いっきりダイジェスト更新になっております。スミマセン。