11月各週末を利用しての、魚がほとんど出てこない広島県内日帰り、ふらり旅編…。
「大久野島(おおくのしま)」
11月某日(日曜日)、大久野島へ行く。大久野島は周囲4.3kmの小さな島。広島県竹原市忠海町の沖合い3km、瀬戸内海に浮かんでいる。第二次世界大戦当時、日本軍が毒ガス兵器を製造していたことから「毒ガス島」とも言われ、また、当時その存在すら隠されていたため、「地図から消された島」と呼ばれることもあったらしい。
島内には今もなお当時の施設が残っている。山の中にひっそりと立つ発電所跡。別に廃墟マニアではないが、男心をくすぐるなかなか趣のある廃墟である。

ちなみに「廃墟には立ち入り禁止」の看板があったが、国土交通省のものだったのであえて無視することに…。右下写真、なんかヤンキーっぽい写真(笑)。


あれっ? 廃墟の中になぜかウサギが…。

物陰からウサギがどんどん集まってきた…。なぜか島内にはたくさんのウサギが生息している。

これは昔、島外の小学校で飼育されていた8羽のウサギが放たれ、野生化したもの。今では300羽にも繁殖し、この島は今、「うさぎ島」とか「うさぎの楽園」とも言われているのだ。
人の足音を聞くと、茂みから「トコ、トコ」と駆け寄って来て、餌をねだる姿が可愛い。


いちおう釣竿を持って行ったのだが、ウサギに夢中になって出番は無かった(笑)。

島内には毒ガス資料館なんて歴史を学ぶ施設もあるが人はほとんど入っておらず、家族連れはウサギとの触れ合いに夢中である。過去には無関心、「こういう方が健全だよねー」と思い、俺もこの島の「現在」だけを見てきた。
「湯来町で大根掘り」
某日(日曜日の昼下がり)、広島市から山をひとつ越え、湯来町の「みんなの元気なお店」へ。この店は平均年齢80歳ちかくのおばあちゃん達によって運営される。畑で採れた野菜や手作りの漬物などを販売する店である。駐車場に車を停めると、不細工なかかしが出迎えてくれた。

店先に並ぶ採れたての野菜は良心的な値段。お店の裏にある畑では大根が掘れる(1本100円)。


太そうな大根を探し、気合を入れて引き抜くと、「先細りじゃん…」。大根の写真を撮る時も、前に出してしまうのは釣り師の性か…笑。

お店の中に入ると、中央にはイイ感じの囲炉裏が。奥の部屋にはコタツがあり、中でのんびりとくつろげる。おばあちゃんの田舎定食を頼むと、シンプルな味付けで美味しい(600円)。1時間ほどのんびりして、帰り際に大根2本を買うと、プラス大根3本をおまけでくれた(なんとも大雑把な商売ですね 笑)。みんなの元気なお店、最高!


その後、湯来温泉の足湯でくつろぎ、癒しの日曜日であった。

帰宅してから、さて、大根5本をどう消化しようか? 1本は一夜漬けに。そしてもう1本は丸ごと大根おろしにして鍋にぶち込み、みぞれ鍋(雪見鍋)に。


あと残り3本、うーむ、悩む。しばらく大根だらけの食卓が続きそうだ…。
「かき小屋」
11月半ばを過ぎ、広島は待ちに待った牡蠣のシーズンが到来! 某日(日曜日の夜)、カキ小屋に行ってきた。カキ小屋とはとにかく牡蠣を命一杯食うための小屋である。食べ放題2000円とか、1キロ1200円とか、安い値段で腹いっぱい焼き牡蠣を食うのだ!

カキ小屋に行くと、小屋の外まで人で溢れかえっており、100人位いるのではないか? なんとか席を確保し、牡蠣2kg(2000円で22個ぐらい)を頼む。牡蠣はセルフで焼いて、みんなビールを飲みながらワイワイガヤガヤ。アジアの屋台的な空間で楽しい。また行こーっと。
「おまけのオオサンショウウオ」
某日(日曜日の夕暮れ時)、久々にオオサンショウウオさんに会いに行く。

相変わらず、見えているのかいないのか? 何を考えているのか分からないつぶらな瞳…。

もう会いに行くのはしばらくよそう。また来年の春に会いましょう。