我が家に来てから9日目、水換え18回目。もう少し泥抜きしたかったが、遠征準備で加速度的に忙しくなってきてるので、早いうちに片付けたい。「トミーJr、いよいよ、お前を食う時がきたー!」。
「スッポンのさばき方、おさらい」
スッポンはひっくり返すと、起き上がろうとし首を伸ばすので、その瞬間にボガグリップでがっちり確保し、ナイフで「ドンッ」と一刀両断!
ボガをハメたら首を引っ込めって出てこなくなった…。

今回は首がなかなか切れず手こずった。凄惨な現場に…。まさに切っている時、後ろ足がピンッと立ってビクビクビクっと痙攣した時はホラーでした。結構トラウマです…。

沸騰寸前のお湯をぶっかけた後、表面の薄皮を剥いでいく。綺麗になったら、甲羅とエンペラ(甲羅の周囲の柔らかい部分)の境目に包丁を入れて一周、甲羅を剥がす。

臭みの強い尿袋を取り除き、内臓を切り取ってゆく。苦味の強い胆嚢は潰さないように注意。食べやすいように各部位を切り分け、完成!
さてさて、ここからが本番です!
「武石流スッポン鍋レシピ修正版」
1、熱湯をかけて、ざっくりと湯通しする。
2、家にある一番大きな鍋にスッポンの甲羅・肉・内臓、たっぷりの水と日本酒・昆布ダシ・ショウガを入れ、蓋をせず、水から強火で25分位煮込む。アクがかなり出るのでしっかりと取っていく。

3、その後、ゴボウを投入し、中火でしばらく煮込む。煮込めば煮込むほど、コラーゲンたっぷりの美味しいスープに!(約2時間)。

4、土鍋に取り分けて、醤油・酒・みりん等で味付けをして、人参・長ネギ・椎茸を入れて10分煮る。完成しました! いただきます!

スッポンのおちんちん…。

そして今回もまた、あまりに大きかったので余った肉を唐揚げにしてみました。醤油・味りん・酒・おろしニンニク・おろし生姜で味付けをして、

じっくり揚げる。

〆は雑炊でした! ありがとう、トミーちゃん!

でも、う〜ん、「澄んだスープを作れなかった…」。大型過ぎて、鍋が満タンになり、最初のアク取りがスムーズにいかなかったのが敗因かと…。これまでの経験+今回、5匹のスッポンを食ってみて分かったこと。
1、大型のスッポン(3Kgオーバー)はあまり美味しくない。せいぜい1〜2Kgをチョイスしよう。
2、スッポンは流れのある清流産に限る。ドブとか用水路、汚い川だと、天然と言っても、養殖物に完全に劣る(ウナギやナマズも同様だと思う)。そして、清流産であっても1週間の泥抜きは絶対した方が美味しい!
3、薄皮を剥くための湯通し、捌いてからの湯通し、鍋に入れてからの最初25分のアク取りはかなり重要!
以上、今年はもうスッポンに満足したのでいい…。来年、究極の鍋を完成させる…。