6日目
本日の朝食もまた、お粥なんだが…。なんか、投げやりに茹でた手羽元が4つも入っていて、朝からしんどい…(-_-;)。

宿の飯は対岸の水上家屋に住む家族が作ってくれ、毎日舟で運ばれてくる。

飯を運んできてくれるのは陽気なおっさんだったり、巨漢のおばさんだったり、時にはこんな可愛い子供だったり…。

なんか、その後ろ姿が妙に色っぽいぞ…笑。男二人で水上生活6日目、シゲさんと変なところで盛り上がる(我々はロリコンではありません…(^_^;)。

午前のボートの部、再びカーオの本命ポイントで粘ることにした。連日居座っているので、スレた感が充満しているが、他にこれぞというポイントがない。撒餌を何度か繰り返し、日が高く昇り暑くなった頃、ラインが勢い良く出て行った。「あぁ、またシャドーか…」。だが、綺麗なカラーのビックサイズ! ノーマルの紫カラーでこのサイズは嬉しい(^-^)v

しかしその後、アタリがさっぱり途絶えてしまったのでポイントを見切る。久々にプラーカイ狙いに切替え、立ち木にエビを落としていくと、割とすぐにウキが水中に引き込まれた! 立ち木から強引に引き離すと、「ドバァ!」と水面を突き破り華麗なジャンプ。「こいつ、この体系でジャンプするんだ!?」、運動能力は見かけよりだいぶ高い。プラーカイ2匹目ゲット\(^^)/

綺麗なマーク。

渋い状況下ながらも満足して宿に戻ると、お昼ご飯はこんなん…。

食後はパンを丸めて沈め、「プラーモータカップ」ゲット! 今回の水上家屋からの、最後の珍魚となった。ワームでプラーチョン・シャドー・プラードゥ(鯰)を掛けるが、サイズが小さ過ぎてバラしてばかり。今回、あまり多魚種は釣れなかった。

午後のボートの部はカーオを見切り、プラーカイ狙いにチェンジする。新たな立ち木エリアに入ると、速効でアタリがあるが、タイミングが合わず5回連続のスッポ抜けやバラし…。
失意の時に追い討ちをかけるように雷を伴った暴風がやってきて、しばらくブルーシートを被って耐える時間。周囲に雷がバンバン落ちてかなり怖い(>_<)。

雨が止み、再び同じ立ち木に入る。日は暮れて辺りが暗闇に包まれ始める中、諦めムードが漂いそろそろ止めようかと思ったその時、シゲさんの「日が暮れるとプラーカイは巣に戻ってくるんだよね」という声が聞こえて、あとちょっと頑張ろうと思い返し、立ち木スレスレにエビを近づけると、ウキが「スゥー」と水中に消えて行った! 一呼吸置き合わせると、がっちり掛かった! 立ち木からすぐに引き離し、何度かの突っ込みをいなした後、ネットに無事に収まった。プラーカイ3匹目ゲット\(^^)/。

この1匹でやりきった感に包まれた…。

夜は再びサンクラブリーの街に繰り出す。ムー・ヂュム屋台で1杯引っ掛けた後、

市場内の定食屋に行くと、普通のタイ料理だけど、なんか凄く美味く感じた。

この頃になると、もう水上家屋からカーオの仕掛けは出していなかった。この日で釣りは終了する予定だったが、明日の午前、もう一度だけボートを出すことにして眠りについた。
7日目
朝のお粥はドラえもんのTシャツを着た子供が運んできてくれた! 可愛いね。

カーオの本命ポイントで粘るが、アタリは皆無。魚の泡もほぼ浮いてこず、完全にスレた感じ。カーオポイントが何カ所かあり、ローテーション出来れば最高なんだが…。

暇を持て余したおっさんが泳いで湿地帯に行って釣ってきたタウナギ。

一度釣ればあとはもう釣らなくてもいいが、ただどうしても1匹は釣っておきたい怪魚、カーオとプラーカイ。カオレムの忘れ物を二つを捕ることが出来て本当に満足。
宿に戻って帰り支度をし、別れ際におっさんと記念撮影。今、気付いたけど、ボクシングで6階級制覇のフィリピンの英雄「マニー・パッキャオ」にそっくりだこの人!
・・・・・・・
さてこの日、バンコク近郊まで戻らねばならないのだが、シゲさんの好意で「サンクラブリー、俺の思い出の地を巡るツアー」を遂行することにした。
先ずは2001年初めてカオレムに来た時、ひとり手漕ぎボートで60cmのシャドーを釣ったワンド。健気だったなぁ…。

お次は、湖畔で小さな商店を営むスッチャイというオッサンを探索。2002〜2003年、手書きで湖の地図を作りながら、まだ見ぬモンスターを夢見る日々を共にしたボートマン。釣りのことは何も知らないため、全て俺が指揮して、共にシャドー釣りを学んでいったかつての盟友。

場所が定かではなかったので、聞き込み調査の後、なんとか商店にたどり着くが閉まっている…。

中から出てきたのはスッチャイの奥さん、なんと14年ぶりの再会。

嬉しいことに、あの日、3人で撮った写真をまだ持っていた! しかし、スッチャイは6年前に心臓発作でお亡くなりに…。なんか寂しさの漂う訪問だった…。

お次はカオレム屈指の釣り宿ミッソンパンラフトハウス。最後に訪れたのが2006年なので、11年ぶり…。

まだスワンボートが残っていたよ! 2003年、こんなボートでシャドー釣りをしていた俺って…。

そして、釣り宿の息子エッと再会! あのハンサムボーイがおっさんになってる(笑)。

あの頃の写真が大きなポスターになって宿に飾ってあってびっくり! 二人とも若過ぎ…。

さらに懐かしい宿、バーミスイン。ここも14年ぶりかな…。綺麗に改装してあって、かつての1泊100B・寂れた長屋風の面影はない。Wi-fi入りまくりで、時代は変わったなと…。

でも、よく喋る宿のおばちゃんは相変わらず元気だった。併設するレストランで、イチオシのバーミスカレーを食べて、ツアーは終了!

やっぱり懐かしい街、サンクラブリーは良かった。「また来たい!」と強く思い、バンコク近郊に向けて車を走らせる。前を走る2台の車、荷物&人の積み方がなかなかユニーク…(*_*)。
道中、小さな街に立ち寄り、夕食をとることにしたのだが、屋台のすし屋を発見! 常夏の国の、最も暑い季節の常温保存、大丈夫なの!?

10B(約30円)と5B(約15円)の寿司、2つに別れている。日本的には安いが、タイの屋台料理のクオリティーと物価からすると、だいぶ高い!

11品選んで食べてみることになった。100B(約300円)、通常30Bで屋台の飯を食べることが出来るタイでは高級料理!?

そのお味は…。語るまではないだろう…(-_-;)。

海外の日本料理屋・寿司屋に下調べもなく行ってみると、だいたい中華系か、韓国系の人達が経営しており(北米はかなり多い)、日本料理を冒涜するかの様な味にがっかりすることがほとんどである(普通に美味しい自国の料理で勝負すれば良いのに…)。
でも、タイ人がここまでぶっ飛んだ寿司を作ってくれたら、逆に好感が持てるね…(^^)。
「微笑みの国の水上家屋珍魚釣行記」、完。「シゲさん、とってもマニアックなツアー、コップンカッ!(^-^)/」。
