怪魚はいったいどんなお味? その疑問に答える、
「怪魚を食べよう!
怪魚快食その6 ダトニオ編」

「ダトニオ」学名:Datnioides sp.
原産地:東南アジア〜パプアニューギニア〜インド
試食するその前に、ダトニオを勉強しよう、「ダトニオ図鑑!」
※ダトニオはあまり詳しくないので、間違えた記述があるかもしれません。自身の勉強のため、とりあえず書いておく。
●シャムタイガー・本ダトニオ&カンボジアタイガー(学名: Datnioides pulcher)タイ名:Pla Sua To(プラー・シア・トゥ)
※下の写真は、タイでシャムタイガーとして見せてもらいましたが、プラスワンの様な気が…。

タイのチャオプラヤー川水系・メコン川水系中〜上流域に生息する「シャムタイガー」はダトニオ最大種。60cmを超え、最も人気が高く珍重されるダトニオの王様的存在。黄色のボディに6本の縞模様が入る。
シャムタイガーは乱獲により減少したため、流通するのはカンボジアのメコン川水系下流域に生息する「カンボジアタイガー」。
●ボルネオタイガー・ダトニオプラスワン&スマトラタイガー (学名: Datnioides microlepis)インドネシア名:リンガァオ

カリマンタン島(ボルネオ島)・スマトラ島に生息する。最大50cmオーバー。
カリマンタン島カプアス水系に生息する「ボルネオタイガー」はバンドが1本多く、そのため「ダトニオ・プラスワン」と呼ばれる。スマトラ島に生息する「スマトラタイガー」は4番目の縞模様が不明瞭でシャムタイガーと同じ6本の縞模様に見えることから「ダトニオ・リアルバンド」とも呼ばれている。
●4バータイガー、偽ナンダス (学名:Datnioides undecimradiatus)

タイ・カンボジアのメコン川流域に生息する小型のダトニオ。同じ河川に生息する Datnioides pulcherより上流の、流れの強い河川に多い。数は6本だが、Datnioides pulcherに比べると縞模様が細い。「4ーバータイガー」という名称は頭と尾鰭の縞を除いた4本の模様から。Datnioides microlepisと生息域が異なり、区別する意味合いで「偽ナンダス」と呼ばれる。
●メニーバータイガー・6バンドタイガー(学名:Datnioides quadrifasciatus)タイ名:Pla Kapong Lai(プラー・カポーン・ライ)

最大30cmオーバー。東南アジア〜インドの汽水域に生息。他のダトニオと違い体色がシルバー。バンドは6〜9本、変則的。
●ニューギニアタイガー・ニューギニアダトニオ (学名:Datnioides campbelli)PNG現地名:クゥンピー

ニューギニア島(インドネシア領およびパプアニューギニア)の汽水域から純淡水域に生息する。最大50cmオーバー(IGFAのオールタックル世界記録は43cm。釣ったのは僕…笑)。
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初めてダトニオの類を食べたのはパプアニューギニアだった。オカッパリでパプアンバスを狙っていた時のこと。ルアーはラパラのCD-14MAG、川の流芯から岸辺のシャローに抜ける瞬間に「ゴンッ」というアタリ。始めは勢い良く川底に突っ込んだが、すぐに力尽きて浮いてきた。一瞬「やけにシマ模様がはっきりしたパプアンバスだなぁ〜」と思ったが(笑)、良く見ると「これってもしかしてダトニオですか…?」、ちょっとビックリ。
辺境の地ゆえ、もちろん食材になったのだが、現地の魚の調理手段は丸焼きのみ…(-_-;)。

お味の方はなんかイマイチ。その体高から筋肉質を予想していたが、身はネチョネチョしていてシマリがない…。

お次はテレビの番組でカンボジア・ラオスのメコン川流域を訪れた際、炭火でじっくり焼いた4バータイガー。タレを現地の人にしっかりと作ってもらったので、まあまあ美味しかったが、東南アジア特有の川魚料理の美味さには程遠い…。時間のない旅人が海外で料理するには丸焼きが手っ取り早いけど…、やっぱり調理方法間違えた!

なお、4バータイガーは市場の魚コーナーにも他の魚に混じってポツポツと並んでおり、生息数はメニーバータイガーに次いで、割と多いと感じた。
メニーバーもプラスワンも、食べようとすれば機会があったので、ダトニオ4種、「ダトニオ・怪食グランドスラム」をいつか達成しよう…(-_-;)。
「怪魚のテキトーレシピ6」
調理するなら、20〜25cm位の小型サイズを、南国風にニンニクと一緒に低温でじっくりと揚げるが合っていると思う。アマゾンのディスカスでさえ美味かったもんなぁ。あとは日本風の煮付は絶対合いそう!

40cmを超える大型サイズは味的にお勧めしないが、蒸し料理、清蒸(チンヂョン)にすると美味しいかも(^-^)/
作り易さ★★☆☆☆(入手困難)
美味しさ★★☆☆☆(特に美味しくない)
レア度 ★★★★★(希少種)
※不定期更新 次回に続く…。
「怪魚快食の過去記事」
怪魚快食その1(アリゲーターガー)
怪魚快食その2(バラマンディ)
怪魚快食その3(ホワイトスタージョン)
怪魚快食その4(グーンシュ)
怪魚快食その5(ノーザンパイク)