「カナダからの近況報告4」 9月16日
実は今回の旅は嫁連れなのである。新婚旅行というか、「新婚釣り旅」というか…笑。昨年から、「イースター島でモアイ像に囲まれながらキャンプしようぜ!」とか、「ブータンって、一度行ってみたいと思わん?」とか、色々な案が出ては消え、結局、嫁が若い頃住んでいたカナダの大都市トロントを基点とし、西へと横断しようということになった。当初、7月後半を予定していたが、チケットが取れず9月に延期して…。
で、「カナダ横断、新婚釣り旅」の釣行初日! 狙いはまだ見ぬ怪魚、マスキーパイク。長年いつか獲ってやろうと思い続けていた湖の暴れん坊。嫁が作ってくれた弁当を持ち、湖畔のドックでガイドと落ち合った。
今回、ガイドが決まらないまま、カナダまできた(新婚旅行で釣り旅をやっている場合ではないのでさくっと普通にガイドを雇おうと思ったら、なかなか空いている人いない…)。出発直前になり、急遽ボートを買い、広大な湖で一人頑張ろうと思っていた。もちろんボウズも覚悟していた。だが、トロントでたまたま客のキャンセルが出て暇しているガイドが見つかり、2日間を押さえたという訳。
ガイドは若く陽気な兄ちゃん。

それにしてもランディングネット、デカ過ぎ…。期待は高まる。

ボートを走らせながらガイドが言うには、「釣行2日は厳しい。マスキーはそう簡単に釣れる魚ではない。3日でイイのが1本出たらという感じ」と、朗らかに不吉なことを呟く…。
マスキーはルアーが目の前を通れば簡単に食い付く様なお馬鹿な魚だと思う。でも。あまりに水域が広過ぎ、密度は低いと思われる。また、9月に入り魚は深い所に移動しているとのことで、今回キャスティングで捕るには難しいと思った(7・8月ならシャローにさして来るらしいが)。ということで、大嫌いなトローリング…。

退屈である…。ただ、何が何でも捕らねばならない。マスキーのためにまたここまで来るのってダルいもん…。我慢の時は続く。
トローリングの釣果は船長の腕にかかっているとはいえ、釣った感を少しでも上げるため、魚探を横目に水深をチェックしながら、ラインの長さを絶えず調節してゆく。

だが、ところによってアオコが発生し、水質はあまりよくない。「ホントに釣れるのか?」と思いつつ、時は流れていった。

岸辺に沿って岩礁地帯を流していた時だった。突然、「ドンッ」ときた。あまり引かない。途中バレたかと思ったほどあっさり寄ってきた。ガイドがさっとネットですくい、無事にランディング。小さい。ただ、ボウズはさけられたという安堵と、初めての魚を手にする喜びに頬が緩む。

タックルはロッドがシマノのTDR80h2b。リールがシマノのTEKOTA500LC(いずれもガイドからの借り物)。ラインはPE100Lb。リーダーはナイロンの170Lb60cm。
ルアーはアメリカ製の全長33cm。こんな馬鹿げたルアーを使ったのはエジプトのナイルパーチ以来。ただ、動きは大きくアピールは絶大。この広い水域で探っていくには丁度良いぐらいかもしれない。

ガイドのタックルボックスにはこんなソフトベイトも…。

スピナーはこんなんです…。

続けて、ここでは外道のノーザンパイク。

そして昼過ぎに2匹目のマスキー。

あとは一発大物が欲しいと思ってた夕暮れ時、「ドーン!」と、122cmが出た。

結構ドラグをがっちり閉めていたので水面をウネウネしながら滑るように寄ってきて、ネットに入った瞬間フックが外れる。危なかった…。それにしてもデカい奴はカッコいい!

12時間耐久で釣り続け、6バイト。結構辛い釣りです…。

今回の旅範囲内では十分満足したけど、明日も行って来る…(嫁はホテルでお留守番 笑)。