さてさて、番組も無事放送されたことで、アルゼンチン編の四方山話でも…。
「南米のカイマン、おさらい」
そういえば番組冒頭、イベラ湿原のドラード編。ワニのことをしきりに「メガネカイマン」と発言していたが、あれ、生息地的に「パラグアイカイマン」だと思う。今さらだけど…(-_-;)。

すみません、最近ワニに興味を失い、よく観察せずにテキトーに言ってしまいましたm(__)m。
●メガネカイマン
学名:Caiman crocodilus
英名:Spectacled caiman

生息地はメキシコ南部・中米から、コロンビア・ベネズエラ・ガイアナ、ブラジル・ペルー・ボリビアのアマゾン川流域まで。最大2.5m。目の間の骨が隆起しており、あたかも眼鏡をかけたように見えるのが名前の由来。性質は大人しい。
●パラグアイカイマン
学名:Caiman yacare
英名:Paraguay caiman

メガネカイマンの亜種。南米大陸中部、ブラジルのパンタナール湿原、パラグアイに生息。最大2.5〜3m。

下顎に黒い模様が並ぶのが特徴かと…。
●クロカイマン
学名:Melanosuchus niger
英名:Black caiman

生息地はコロンビア・ガイアナ・エクアドル・ペルー・ボリビア・ブラジル北部。圧倒的な大きさ、最大で5mを超える。胴体は黒く、幅広ボディ。

事例は少ないが、南米で唯一人を襲う可能性があるカイマン。
他にもコビトカイマン(学名:Paleosuchus palpebrosus)・ブラジルカイマン(学名:Paleosuchus trigonatus)・クチビロカイマン(学名:Caiman latirostris)がいるらしいが、よく分からない…。
「ドラードのタトゥー」
ウルグアイ川の釣り宿のスタッフと握手を交わすと、「え!?」。

ドラードのタトゥーじゃん! 「ドラードは大切な魚だから、敬意を込めて入れたんだ」とのこと。カッコいい!(^^)。
「ジェラシックレイク」
番組の終盤はアルゼンチン南部パタゴニアに飛び、ストロベル湖(通称ジェラシックレイク)でモンスターレインボーに挑んだ。残念ながら、メーターオーバーは出なかったね…。というか、80cm後半、あわよくば90cmオーバーというのが現実的目標だけど…。

理由は、ストロベル湖もピークを過ぎたんじゃないかなということ。本来、魚がいなかったフィールドに放流して、いつまでも楽園が続くとは思えない。最近だと、お隣のキロガ湖が熱いんじゃないかな…。
もう一つ、最大の理由。行ってみて分かったけど、ストロベル湖には3つの釣り宿があり、NO.1は湖に唯一流入するバランコソ川の河口にある「ジェラシックレイクロッジ」。僕らは、そこが予約一杯で、ストロベル湖から6km離れたロッジに泊まることになった。
「まあ、しょうがないね。ストロベルの最強ポイント、河口部には通いになるのかな?」と思っていたが、現地で訪ねたところ、流入河川周辺には入れないとのこと…。どうやら、ロッジ間の仲が悪く、それぞれ縄張りを持っており、他の宿のエリアには入れないようです(笑)。
下の地図、右の緑の旗が、川の河口部NO.1の「ジェラシックレイクロッジ」。そしてその下ハートマークが我々の宿。左端の緑の旗が第三の釣り宿。

そして、2枚目の地図。黄色の星マークが我々の宿の縄張り。

その結果、ルアーでは大きな群れを狙う感じではなく、単発の回遊個体を狙っていく感じになり、爆釣はなかった。ただ、60〜65cmがアベレージでポツポツ途切れず釣れ、大きいのは70〜80cm弱。3〜4mぐらいの岩底をスプーンで舐めるように攻めていく、なかなかシビアで面白い釣り。自分的には程よく釣れる感じが、逆に良かったなと思う。
今回の最大魚78cm6.5kg。まあ、いい魚ではあるが、パタゴニアでは物足りない…。

「怪魚」と唱っている番組では、せめてもう10cmないと…。

でも、前回の旅、ネパールのゴールデンマシール編からスプーンを使い続け、これまであまり使ってこなかったスプーンの釣りを自分のモノにした気がする。悪い旅ではなかった。
ただこの旅、2月にやって、ラストはキングサーモンで〆てたらもっと最高だったと思う…(^_^;)。
「先住民の壁画」
レインボートラウト釣りの合間に、先住民が描いたとされる壁画を探索することになった。宿から、ジープでガレ場の未舗装路を25分と聞いていたが、いつまで経っても到着しない…。結局、50分もかかって目的地にたどり着いた。
「貴重な釣りの時間が…(-_-#)」、少しイライラしながら地元民の話に耳を傾ける。

「いつ頃、書かれたものなの?」という質問に、「2000〜5000年ぐらい前」という曖昧な答が帰ってきた。「幅が広過ぎ…。
それって分かってないのと一緒じゃん笑」と俺がコメント。釣りの時間がどんどん無くなっていくことにイライラしていたため、下線部分はだいぶ毒を含んだ響きだった模様、放送ではカットされていた(-_-;)。

しかし、壁画の周辺を探っていると、草むらに何かが落ちている。「えっ!? これって矢じり?」、ちょっとだけテンションアップ…。
