〜〜プロローグ〜〜
5月の初旬、広島で雷魚釣りをしていると、突然スマホに着信があった…。
タクヤ君
「カナダにレイクトラウト狙いに行きませんか? 4月に情報を集め、船を借りれるコネをつけて来たんで、 自力操船で近々リベンジに行こうと思うんですよね〜」
俺
「えっ、マジ!? オレも行く!」
即決、即答…。
ちょうど、“世界三大トラウト(キングサーモン・タイメン・レイクトラウト)制覇”のため、中禅寺湖にまだ見ぬレイクトラウトを狙いに行こうと思い、MTレイクスを20個買い揃えていたその頃…。

しかし、怪魚釣りは「原産地で釣る」「釣り堀は除外」が掟。少々、妥協している自分に、「もう、俺も歳だしな。時間もないし、中禅寺湖でいいじゃん…」と無理やり言い聞かせていたその時、グットタイミングのお誘いだった(笑)。
なんだかんだ久しぶり、タクヤ君との二人旅が始まる…。
・・・・・・・・・・・
成田から、カナダの大都市カルガリーには約10時間。さらに小型のプロペラ機に乗り換え、ノースウエスト準州の都市イエローナイフにあるグレートスレーブ湖を目指す。

って、機内から見下ろすと、湖が氷ってますけど…。この時期のカナダ北部は春にあたり、湖の氷が溶ける頃、「ちょっと時期が早すぎた!?」、一抹の不安が頭を過る…。

しかし、イエローナイフに近づくと、岸辺は氷が溶けていて、「何とか釣りは出来るかな…?」。

イエローナイフの空港のBaggage Claim(手荷物受取所)ではシロクマさんが迎えてくれる(^^)。

そして、雄の見事なムース。

今まで、三回のカナダ訪問で、
メスには遭遇したことがあるけれど、今回は怪物級に会えるかな?

タクヤ君の知り合いの漁師さんが迎えに来てくれて、食料を買い込んでから湖を目指す。漁師のお子さん、カメラを向けると、しっかりと演じてくれるのがいい(^^)。

船で無人島に渡ると、イイ感じの漁師小屋が立っていた。これから一週間、ここで寝泊まりする。

白夜と興奮のため、なかなか寝付けずに翌朝5時に出船! しかし、漁師さんから借りたボートのエンジンは2馬力(-_-;)。カナダで二番目、世界でも十番目に大きな湖を開拓するには不安すぎる…。

二人で「あーだ、こーだ」と相談しながら、闇雲にポイントを探っていくと、ファーストヒットはパイクさん(-_-;)。ヒットルアーは「ストーム社のサンダーバラ11」。外道ながら、とりあえず魚の反応があり、ホッとする。その後、何度かパイクの反応が続く…。

パイクを見切り、流し初めて間もなくだった。「ラパラのCD9MAG」に突然「ドスッ」と来た! 動きは鈍く、「また、パイクかな…」と思ったら、寄せてみてビックリ。本命のレイクトラウト! 船縁に近づくと、何度か湖底に突っ込むも、あっさりとランディング\(^^)/。

嬉し過ぎる一匹。これで、
祝★世界三大鱒制覇\(^^)/

凛凛しいお顔をパチリ。

美しいボディ。
上から見ると、少しパイクに似ているのも、また素敵。

兎に角、初めての怪魚との出逢い、ホントに嬉しい釣果でした(^_^)v。サイズは85cm。
★タックル
●ロッド
モンキス「MV-65 2ndプロトブランク」
+「スピニンググリップMX-Grip」
●リール
シマノ「ストラディックC3000M」
●ライン
安売りされていたPE1.5号
●リーダー
バリバス「shockleader40LB」
●ワイヤーリーダー
モンプロ「Monster Wire Leader」
●ルアー
ラパラ「CD9MAG」
その後、外道のパイクはポツポツと釣れてくるが、小型が多い。

気温がかなり低く、パイクの動きは鈍い。時にゴミが引っ掛かったかと思うほど…。

小島周りの水草地帯で、タクヤ君に大型ノーザンパイクが来たところで午前の部終了…。
ということで、食べてみようか…。
初めの一匹は食べてみることにする! エラを手でぶち切り、冷水に浸して血抜きをし、氷にぶち込む(^_^;)。
怪魚はいったいどんなお味? その疑問に答える
「怪魚を食べよう!
怪魚快食その12 レイクトラウト編」

「レイクトラウト」
学名:Salvelinus namaycush
原産地:北米大陸
「怪魚のテキトーレシピ12」
お昼に漁師小屋に戻ると、漁師のショーンさんが慣れた手付きで捌いてくれる。

お刺身は切り方が雑なカナディアンスタイルだが、脂が乗っいて、ホントに美味い(^_^)v。

漁師さんの息子もレイクトラウトの刺身が大好き! この地では普通に美味しい魚として食べられている模様。

ムニエルもまた、食べごたえ十分で美味しかった!。

個人的には、日本風に薄身にスライスしてお刺身。残りはムニエルやスープなど、なんでも来いの万能食材!
作り易さ ★★★★☆(楽々調理)
美味しさ ★★★☆☆(食べ応えあり)
レア度 ★★★★☆(あまり釣れない)
※不定期更新 次回に続く…。
★★怪魚快食の過去記事★★
怪魚快食その1(アリゲーターガー)
怪魚快食その2(バラマンディ)
怪魚快食その3(ホワイトスタージョン)
怪魚快食その4(グーンシュ)
怪魚快食その5(ノーザンパイク)
怪魚快食その6(ダトニオ)
怪魚快食その7(アカメ)
怪魚怪食その8(ナイルパーチ)
怪魚快食その9(雷魚・カムルチー)
「雷魚・カムルチー編 その2」
「雷魚・カムルチー編 その3」
怪魚快食その10(イトウ)
怪魚快食その11(カミツキガメ)
漁師小屋でのんびりとくつろいで、午後からの釣りに備える我々。

その2に続く…。