母が疲れているので一日休んでもらうために
朝から父の入院している病院へ。
ぱんぱんに腕が腫れていて点滴が外され、
手首の名前のリングが食い込んでいました。
午前中は久しぶりにDVD鑑賞。
89分と短めの「初恋のきた道」
途中で二度眠りそうになり、
「疲れた?」と声をかけると
「大丈夫」との返事。
お水を飲ませて目覚めさせ、
なんとか最後まで観終わりました。
少し休んだところで、リハビリの時間。
「ご飯も食べていないのにやらせるのかい?」
と憎まれ口をたたく父に、
若い理学療法士さんが優しく指導してくれます。
部屋に戻ると、担当医が来てくれて、
検査結果などを丁寧に説明してくれました。
血管が痩せてしまって点滴ができません。
先生が何度やっても針が刺さらなくなってしまい、
「水分を多めに取ってください」と言い残し、
諦めて帰ってしまいました。
気を取り直して、
作業療法にもなるかと私が持参したプログラム。
歌詞をフォント36でレイアウトしグレーで印刷した紙を
何枚も用意してました。
紅白歌合戦で歌った「千の風になって」で
話題になっている秋川雅史さんのアルバムから選んだ
「津軽のふるさと」を繰り返し録音したテープを
イヤホンで聴きながら、歌詞のなぞり書き。
父は筆ペンでしっかりとなぞってくれました。
カセットテープA面には、「津軽のふるさと」だけ。
秋川さんの歌と、ネットで戴いた歌い易いカラオケ。
B面には「威風堂々」のアルバムを30分で入るところまで。
日本語の歌だけにしようかとも思いましたが、
時間が無かったのでそのまま録音しておきました。
「ヨーロッパでも旅行しているようだ」
と、父は予想外に嬉しい反応をしてくれました。
「初恋のきた道」を観てから数時間経っていたので、
どうかな?と思いながら話題を振ると、
「日本ではどの時代なのかい?」という質問。
私が知っている範囲のことを話すと、
あまりよく分からないふうではありましたが、
聞いてはくれました。
「あの可愛い女の子、中国の“ちゃんばら”にも出てるよ」
と言うと、そっちのほうが良かったという顔でした(笑)。
夕飯から待ちに待った食事再開。
三分粥とプリンを美味しそうに食べてました。
12日ぶりの食事なのに、
いきなり、おかずも付いてきました。
前回、食べ始めたら腹痛が振り替えしているので、
おかずは私が食べました。美味しい病院食です。
点滴で腫れた手も少し良くなって、
名前リングが回るようになりました。
夕食後30分ほど様子を見守り、
あとは看護師さんにお願いして帰りました。

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