母は片付けが下手。
小さな木造2階建てに住んでいるのですが、
10年前にキッチンを2階に移動してから、
年を追うごとに1階を使わなくなり、今では物置状態。
今までなるべく見ないようにしてきましたが、
身体が不自由になっていくことを考えると、もう限界。
使わなくなった部屋は冗談抜きで外よりも寒く、
春になって温かくなったら片付けることにしていました。
今やらないと、私の体力の限界がきてしまいそうですし、
最高気温17度に勇気をもらって、やっと着手しました。
父は「壬生義士伝」のDVDに夢中になってくれていたので、
テーブルなどの配置を変えたら、見違えるほど片付きました。
母の手にかかったら、一週間で散らかりそうですが(笑)。
使わなくなった物を捨てていかなければならないのですが、
先ずは椅子が多過ぎて椅子が使えないのを分かってもらい、
4脚処分することに同意を取り付けました。
粗大ゴミの連絡をして、シールを買って貼り付け、
もう後戻りができないようにしました。
一段落して時計を見たら、デイサービスセンターの見学の
予約を入れていたことを思い出しました。
1:30 の約束が、もう 3:30
慌てて電話を入れると「4:00に来てください」と。
そもそもいったい自分はいつまで覚えていたのだろうかと
弱った頭をゆっくり動かして記憶を辿っていくと、昼食後、
父と散歩した時には既に約束のことは頭に無かったと判明。
銭湯を改装して造ったデイサービスセンターは、
昔の銭湯の雰囲気を醸し出して親しみやすく、
センター長は、父が気に入りそうなタイプの女性でした。
「父と散歩してたら、すっかり忘れてしまいまして」
と誤ると
「いいですよ、散歩のほうが大事ですよ」
と仰ってくださいました。
三助をイメージしたかと思われる法被風のユニフォームも
神田生まれの父が喜びそうです。
木曜日に両親揃って一日体験させてもらうことにしました。

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