母の戸籍謄本を取りに千代田区役所へ。
九段下で降りると、
交差点の道路標識に『飯田橋』を発見。
飯田橋の警視庁遺失物センターと同じ日に、
用を足せば良かったんだと気が付きました。
東京で生まれ育ったはずなのに、
東京の地図が分かっていません。
千代田区役所は、ガラス張りの新庁舎で、
受付に綺麗なお姉さんがいました。
エスカレーターを上がったところにも
案内係がいて、広々とした窓口はガラガラ。
利用者の為の椅子もたくさんあって、
狭くていつも混んでいる今の実家の区役所とは、
雲泥の差です。
申請をして、ゆったり座って待っていると、
なんと、父の死亡届が届いていないので、
まだ除籍されていませんと。
役所間の書類っていうのは、どんな方法で
やりとりしているんでしょうね。
文句を言っても仕方がないので、
郵送で送ってもらうように封筒の宛名書きをしました。
それから、ふと、
父が生きている戸籍謄本も記念になるかと思って、
除籍されていないものを1通発行してもらいました。
――― 後日分かったことですが、
戸籍筆頭者が死亡して除籍されても、
戸籍筆頭者は変わらず、×で消されたりもしません。
ですから、記念にもらう必要はありませんでした。―――
帰り道、靖国通りの黄葉した銀杏並木をしばらく眺め、
父が亡くなった季節を噛み締めました。

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