きょうは、一人で行ってきました。
頭がしっかりしていらっしゃるAさん。
他の傾聴ボランティアも入っている時は、
なかなか、一対一でお話しできないのですが、
私が一人で行くと、すっと受け入れてくださいます。
きょうも目が合ったので、新聞の占い欄を見ながら、
たわい無い冗談で笑ってました。
そこへ、おとなしいTさんが寄って来られたので、
私とAさんが軽く会釈すると、
少し離れた所で本を読んでいらしたFさんが、
いきなり大きな声で
「私はそういうことをされるのが我慢ならないのよ。」
と、Tさんを叱りつけます。
Tさんは、とても悲しそうに車椅子を動かして、
去って行かれました。
Aさんも、私も、思わず下を向いて、
嵐が過ぎるのを待ちました。
しばらくして、Aさんが
「きつい言葉は、結局自分に返ってくるのものよ。」
と、私に諭すように仰いました。
いろいろな人が、いろいろな病気を抱えて、
一緒に生活しているので、
難しいことがたくさんあるようです。
その後、Aさんとは、さりげなく分かれて、
私は残されたFさんのお相手をさせてもらいました。
Tさんが誤解しやしないかと気がかりでしたが、
Fさんの話を聞いて差し上げることで、
Fさんの気持ちが納まればいいかと思いました。
帰り道、自分はひっかき回しているだけで、
役に立っていないのかもしれないと不安を覚えました。

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