梅雨入り前最後の週末と思われるこの日曜日、友人達と久々に東京都の奥座敷、檜原村にドライブに出かけた。
手始めは払沢の滝、そして神戸岩。この辺りは人だらけで、どこか静かな所はないかと、冬に行った中組の春日神社近辺に行くことにした。この神社については以下の日記を。
http://wind.ap.teacup.com/fujino/147.html
そして、何気なく裏手を見てみると木造の建物が。
行ってみると、ここは1986年に廃校となった藤倉小学校の跡地だった。とても小さくて、普通の家くらいの大きさ。校庭はあるが、猫の額程で、錆びた遊具などが放置されている。現在、青童舎という劇団の宿舎としても使われているらしいが、とても趣がある。
学校の正門前にはこの様な道標が。わざわざ「旧小林家」と書いているからには、とても立派な家に違いないと、しばらくコンクリで舗装された山道を登ることに。春日神社を降り出しに、足の向くままに探索を続けてみることになった。
登ること15分位だろうか。行けども行けども家はなく、本当にあるのだろうかと思った矢先、空が急に開けてきて山の中に忽然と民家が。
これが旧小林家だろうか? たしかに表札は小林さんで、現在は不便学舎と名乗っているようだ。確かに不便な場所で、昔はどういう風に生活していたのだろうと思われる。しかし建物は比較的新しい。
これが庭で、手入れされた形跡もある。
後で調べてみると、実はこの上の方にも何軒か家があったらしい。さすがに、1軒だけ山の中ということは昔ではあり得ないだろうと思ったのだが、その中の「旧小林家」という建物は、元々この辺りの組頭の家で、江戸中期の建築とされ、国の重要文化財に指定されているらしい。小林さんもご高齢で、数年前に山を降り、現在は村が家の管理をしているという。
ちょっと道を外れて気ままに散策するだけなのだが、さすがに檜原村は色々な意味で深い所である。次回来る時は、旧小林家まで辿り着きたいものである。

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