高尾駅から大月駅までの中央線沿線には、駅から手頃に登ることのできる山がいくつもある。今回は、友人たちと梁川駅から登って鳥沢駅に降りることのできる倉岳山に登った。標高は990メートル程度だが、積雪さらには凍結のおそれがあるのではないかと、アイゼンやらストックやらそれなりに装備を調えていった。案の定10センチくらいの積雪があった。ただ、凍結箇所はほとんどなかったので、同行者もストックの使用で何とかしのげたようだ。
このルートは、この時期だと日だまりハイキングそして稜線に出てからは富士山の眺望が楽しみとなる。ゆっくり登って、山頂には午後1時半着、午後3時に下山開始で鳥沢駅に着いた頃には午後6時を過ぎていた。本当は自分ももっと山にいたかったのだが、暗くなる上に雪で踏み跡もよく見えず気温はどんどん低くなることもあり、危険性が高くなるので、みんなを急かしてしまった。まあ、さらにちゃんとした装備で宿泊という手もあるのだが、、。ますます奥深い世界に行ってしまいそうである。今回は、雪山に初挑戦という人もいたので、これ位が丁度よかっただろう。
倉岳山は登りも下りも沢沿いとなる。水際が凍って、クリスタルガラスのようになっている。
幹周りが9メートルもある栃の大木。しばし木の周りで瞑想。
山頂からは富士山がよく見える。
下山途中で見た、凍り付いた石清水。氷の下を伏流水が通っていて、それが氷の中で反射して、まるで生き物が氷の中をうごめいているように見えた。


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