津久井から富士五湖方面に至る国道413号線(道志みち)北側の道志山塊を訪れる機会を得た。2月に登った秋山の二十六夜山との関連で、道志の二十六夜山を登ることを思い立ち、そのついでにと言っては何だが、道志山塊の内、今倉山〜御座入山〜松山(赤岩)〜中ノ沢ノ頭と縦走して、最後に二十六夜山へと至るコースを歩いた。秋山の二十六夜山については以下の日記を参照。全国で二十六夜山という名の山はここだけと書いてしまったのだが、静岡県南伊豆町にも二十六夜山があるという指摘を読者の方から頂いた。
http://wind.ap.teacup.com/applet/fujino/20090202/archive
アクセスが不便な所だから、そんなに登山者はいないだろうと思っていたのが大間違いで、9時30分の時点で駐車場は満杯、さらにバスで登山者がわらわらと降りてくる。話を聞いていると「羽田発の帰りの飛行機が云々」と、そんな遠くからこの山まで登りに来る人がいる??!! 登り始めてみると、新緑はこれから、まだまだ冬枯れで、ぽつぽつと山桜やツツジが咲いている。木立の間から富士山がちらちらと顔を見せる。ということで、富士山が間近に見える縦走コースとして人気がある様だ。
ここが本日の最高点、今倉山(1470.3m)山頂。山梨百名山にも選ばれている。北側に少し展望がある。
御座入山(今倉山西峰)を経て、松山(赤岩)(1450m)へ。ここの展望は360度で素晴らしい! 良く晴れていれば、北アルプス、南アルプスや筑波山、相模湾まで見えるらしいが、本日は大菩薩嶺、雲取山、飛竜山、丹沢山塊辺りまでか。この写真で手前左側は御正体山。
これが二十六夜山(1297.3m)山頂。ここの展望もかなり良い。道志の二十六夜塔は1854年(嘉永7年)の建立で、秋山より少し古い。
下山して後、時間があったので、御正体山の登山口まで行ってみることにする。看板を見ると、御正体山は道志山塊の最高峰で、かつて山岳信仰の拠点だったらしい。美濃国(現岐阜県)出身の妙心上人が開山。上人は、1815年(文化12年)、頂上付近の上人堂に籠もって即身成仏となり、そのミイラは上人堂に祀られたが、現在は岐阜県揖斐郡揖斐川町の横蔵寺に安置されているという。次に登ってみたい山である。
付近の菅野集落には色々面白いものがあった。これはおかぐら石と呼ばれる巨石。
これは養蚕神社(瑞乃木神社)の桂の巨木。2本あるのだが、一緒に撮影するのが難しかったので、片方のみ。昔、弘法大師が諸国行脚の際にここを訪れ、この桂の木で作った箸で食事をして、1本を正常に、1本を逆さまに土に指してふくべの水を注いで立派な木になるようにお祈りしたと言われている。
最後に新緑の写真を。これは何の木?


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