藤野のお隣、山梨県上野原市には、西原(さいはら)という地区がある。小菅村へ抜ける途中、鶴川沿いの集落である。昭和40年代には人口2700人を数えたが、その後少子高齢化が進み、現在の人口は約750人となっている。バスは通っているが、上野原市街へも車で30分程かかる。
その西原地区を盛り上げようと、地域住民や、新たに移り住んできた住民、都市の人達が様々な団体を作って活動しているが、その集大成とも言うべき年に一度の西原ふるさと祭りが、10月第2土日に開かれる。今回、初めて土曜日の前夜祭に参加してきた。
ちょっと暗いが、地区の真ん中にある通称丸山山頂からの眺め。手入れの行き届いた田畑が広がっている。
前夜祭では、和紙と竹で作られた手製の行灯、5000本が会場周辺を照らし出す。
祭りは、地域おこしの中心である羽置の里びりゅう館周辺で行われる。名前の由来は、遠く平安時代にこの地には、羽置庄という荘園があった。鶴が羽を休めた場所の意という説もある。びりゅうとは、鶴川の一支流である美流沢を平仮名にしたもの。
甲斐之国上野原三頭太鼓の舞台。地区唯一の学校である西原小学校(18人)の小学生が中心である。
西原小学校(旧西原中学校)の屋内運動場にて展示会が開催されていたが、行ってびっくり。
これは、お釜に植えた木と草。
驚きの盆栽達。これは欅か。盆栽なのだが、ずーっと見入っていると大木を前にしたような感覚に襲われる。それほど風格がある。
これは杉。自然そのままの形をミニチュアにしたような感じで、作者の、自然に対する畏敬の念が感じられる。
これは柿?! 実の大きさは1cm程度であるが、桃栗三年柿八年というが、この木は何年物?
西原に住んでいる人達の人柄がにじみ出ているような、とても雰囲気の良い祭りだった。ちなみに地域興しの中心となっているNPO法人さいはらの中心メンバーが、連れ合いの出た中・高校の後輩と分かり、実りある交流も出来たのは良かった。12月3日〜1月9日まで、毎日17時〜21時まで、丸山をイルミネーションで飾り立てるようなので、冬にまた来ようと思う。


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